回航を終え、展示へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 16:38 UTC 版)
「辰悦丸 (復元北前船)」の記事における「回航を終え、展示へ」の解説
函館港までの回航を終えた辰悦丸は1986年にカナダ・バンクーバーで開催のバンクーバー国際交通博覧会(EXPO'86)に出展する事が決定し、そのまま東京港・大井埠頭まで移動した。日本 - カナダ間については日本郵船のコンテナ船に積み込まれて海上輸送された。 博覧会終了後は神戸港までのコンテナ船海上輸送の後、福良の寺岡造船にドック入りして化粧直しが行われた。化粧直しの終了後は途中の五色(都志港)を経由して最終目的地となる津名まで再度の航行を行い、その到着をもって、おのころ愛ランド公園(当時)へ運搬された後にそのまま陸上での展示となった。 展示・帰還に至るまでの寄港地港間マイル寄港地入港出航備考4315 東京 1986年 6月 27日 8:00 1986年 6月 30日 13:00 バンクーバー 7月 10日 8:00 10月 3日 17:00 4548 神戸 10月 16日 8:00 10月 17日 17:00 40 福良 10月 17日 24:00 11月 2日 8:00 17 五色 11月 2日 12:00 11月 4日 8:00 五色町、現在の洲本市五色町都志万歳・都志港 32 津名 11月 4日 12:00 1987年 7月 6日 8:00 * 同じ入出港年は最上段のみ記載し、以降は省略しています* 寄港地の名称は参考文献に記載されている回航当時のもので、名称変更等されている場合は備考欄に記載しています 博覧会と、その終了後の回航では次のような歓迎行事などが行われた。 カナダ・バンクーバー - バンクーバー国際交通博覧会 海上輸送された辰悦丸は7月14日に行われたジャパン・デーに合わせて博覧会会場に運び込まれ、博覧会開催期間中は係留展示された。 兵庫県津名郡五色町(現、洲本市五色町都志万歳) - 都志港 高田屋嘉兵衛の出身地で、かつ辰悦丸が造船・出発した淡路島という縁で、寄港時には華々しい歓迎イベントが催された。接岸前には丁髷姿で高田屋嘉兵衛に扮した斉藤貢五色町長(当時)が辰悦丸に乗り込んだ後に観光船や大漁旗を立てた漁船による船団を従えて入港し、着岸後の歓迎セレモニーでは寺岡社長による回航経過報告が行われ、婦人会員による「高田屋音頭」踊り披露、五色町立都志小学校(現、洲本市立都志小学校)鼓笛隊によるドリル演奏、子供会による17基の神輿行列、花自動車やだんじりを連ねての高田屋嘉兵衛記念碑までのパレードが行われた。パレード到着後はだんじり歌や獅子舞の披露も行われている。寄港中は体験航海も行われた。
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