器具の寿命とは? わかりやすく解説

器具の寿命

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 03:56 UTC 版)

蛍光灯」の記事における「器具の寿命」の解説

蛍光灯照明器具の寿命については消費者にはあまり認知されていないが、安定器がおよそ8–10年それ以外部分についてはおよそ15年目安とされている。器具の寿命は周囲温度点灯時間などによって変化する一般に点灯時間長く周囲温度が高いほど短くなる。これは熱による安定器絶縁体劣化進みやすくなるからである。 一般家庭向け製品では安定器のみを交換することは想定されていないため、器具全体買い替えとなるケースがほとんどである。オフィス向けのものでは安定器のみを交換できる場合が多いが、一般家庭向けオフィス向けともに設計寿命超えて使用されることが多く20年超えて使用されることも珍しくない古くなった安定器は、「ジー」という騒音振動発することがある最近安定器安全装置内蔵され寿命が来るとコイルヒューズ切れて電源遮断するため、発煙発火恐れほとんどない。しかし、安全装置のない古いタイプ安定器いつまで使い続けるとレアショートして過熱し最悪場合発煙発火すると共に漏電事故起こす危険性がある。電子式安定器ではコンデンサ容量抜けなどによりヒューズ飛んだり、コンデンサ破裂焼損することがある。しかし、実際に安定器原因による事故は稀である。 グロー式器具にラピッドスタート省エネ型(36 W)を点けてしまったがために騒音大きくなる、点かなくなることがある1957年1月から1972年8月までに製造され業務用施設用の蛍光灯器具水銀灯器具低圧ナトリウム灯器具安定器内部組み込まれている力率改善コンデンサ絶縁体にはPCB使われており、近年学校設置され蛍光灯器具内の安定器破裂して漏れ出したPCB児童降りかかる事故発生している。これらPCB使用照明器具安定器設置から40年以上が経ち既に寿命迎えている。危険なので早急な交換が必要である。PCB含有安定器排出者が厳重に安全に保管しなければならないシーリングライトなどの蛍光ランプ直接見えない構造器具場合は、光を透過するプラスチック蛍光ランプから出る紫外線によって劣化し黄色く変色することがある。こうなると照度低下し効率悪くなる。現在は変色しにくく透過率が高いカバーが、メーカーによってクリーンアクリルなどと名づけられて採用されることが多い。 器具本体とは別の寿命だが、袋打ちコード呼ばれるこたつコードにも似た発熱に耐えられるコードのみで吊り上げている蛍光灯器具場合コード老朽化し器具重さによって床に落下するケースもある。心配ならば、鎖で吊り上げるとよい。ほとんどの蛍光灯器具には鎖をかけられる孔が開いている。これは天井側が普通のコンセントかあるい電球ソケットセパラボディという組み合わせ考慮したのである蛍光灯器具によっては引掛シーリングコンセント用に変換できるプラグ購入しなくても上部フタ取り外すコンセント差し込めプラグ包まれている場合もある。

※この「器具の寿命」の解説は、「蛍光灯」の解説の一部です。
「器具の寿命」を含む「蛍光灯」の記事については、「蛍光灯」の概要を参照ください。

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