器具の名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 01:17 UTC 版)
日本での一般的な名称ノギスは、精密な計測を可能にする目盛りを発明した16世紀ポルトガルの数学者ヌネシュのラテン語名に由来するノニウス(英語版)(Nonius)が転訛したもので:4、日本にはドイツ語:4あるいはオランダ語:4経由で入ったとされる。後述(#歴史節)の通り欧米言語の nonius は目盛や副尺に関する名称で、器具全体を指す名称として定着した「ノギス」と直接対応しているわけではない。 ノギスは、英語ではキャリパー(米国: Calipers、英国: calliper。キャリパとも表記される)と呼ばれる器具の一種であり、バーニアキャリパー(英: Vernier caliper)、ダイヤルキャリパー(英: Dial caliper)、デジタルキャリパー(英: Digital caliper)などと表現される。ただし英語でキャリパーと呼ばれるものの中には、外パス(External caliper)や内パス(Internal caliper)、ディバイダ(Divider caliper)、マイクロメータ(Micrometer caliper/Spinning caliper)など、日本では「ノギス」の範疇に含まれないものもある:2。 外パス 内パス ディバイダ マイクロメータ各種 日本語表現として、対象を挟んで長さを測るものについて挟み尺の語があり、そのうち直尺に沿わせた遊標を滑らせて挟んで測るものについて滑り挟み尺:1の語がある。この語はバーニヤ目盛を持たない長さ計についても使用される:8。
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