あん馬とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > あん馬の意味・解説 

あん馬

読み方:あんば
別表記:鞍馬

体操競技種目用いられる取っ手2つついた馬の背のような形の台のこと、および、その台を使用して行われる競技のこと。

あん‐ば【×鞍馬】

読み方:あんば

鞍(くら)を置いた馬。くらうま。

(ふつう「あん馬」と書く)体操で、馬の背のような形の台に二つ取っ手をつけた用具また、これを用いて行う男子体操競技一種目。

鞍馬の画像
鞍馬(2)

あん馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/31 08:19 UTC 版)

2002年世界選手権優勝のマリウス・ウルジカの演技

あん馬(鞍馬、あんば)は、体操競技あん馬種目で使用する体操器具の名称と、それを使った種目の名称。男子のみで行われている、2本の腕のみで体を支え、なおかつ止まらずに振動・回転するダイナミックな種目である。

概要

あん馬の起源は跳馬と同じく古代ローマの兵士や若者たちによって行われていた乗馬練習のための木馬運動である[1]。木馬運動のうち、とび乗り、とび降りの際のあしさばき、両手の支えの使い方を要素としたものが鞍馬運動である[1]

あん馬もつり輪を除いた他種目と同様、流れの良い演技が評価されるようになっている。その一方、つり輪とともにもっとも腕力を要求される種目であり、独自の専門性を持っている。

2003年(平成15年)の世界選手権(アナハイム)にて鹿島丈博が、あん馬での日本体操史上初の金メダルを獲得した。しかし、オリンピックにおいては未だ獲得が無く、日本勢が唯一オリンピック金メダルを取ったことのない種目である。

2013年【平成25年】の世界選手権(アントワープ)で行われた世界選手権では、日本人2人目となる金メダルを仙台市出身の亀山耕平が獲得した。

器具

漢字で書くと鞍馬であり、乗馬のを模した器具である。高さ105cmの台の上に2本の把手(ポメル)を備えたもので、競技場の床に据え付けられている。

ルール

演技の流れ

この種目は団体・個人総合で行われるほか、種目別でも単独で行われている。

演技はあん馬に手を掛けて飛び上がったところから始まり、終末技で着地するか、演技者が途中で棄権するまで行われる。演技終了は終末技の着地動作を完了した時点である。

技の種類

非常に多くの技があり、認められている技には難度が設定されている。 あん馬の技を系統立てると以下のようになる。

振動技
体を左右に振る技。
移動技
旋回をしながら、あん馬上を縦、横へ移動する技。
旋回技
体を起こしたまま足を水平方向に回転させる技。
転向技
体を倒し体全体を水平方向に回転させる技。
終末技
あん馬から下り、着地する技。

減点・禁止行為

禁止行為を行った場合は0点となる。また、減点が科せられるケースもある。

器具からの落下
あん馬から落下した場合、減点となる。
静止
演技中に静止してはならない。減点となる。
着地違反
故意に足以外で着地すると0点となる。体操競技においては他種目でも終末技に足以外で着地する技は禁止であり、基本ルールの一つでもある。

出典

  1. ^ a b 村山鉄次郎「体操とヤーンについて」『明治大学教養論集』第37号、明治大学教養論集刊行会、1967年4月、14-24頁、ISSN 03896005NAID 1200028091992021年4月1日閲覧 

関連項目


体操競技種目

男子 : ゆか - あん馬 - つり輪 - 跳馬 - 平行棒 - 鉄棒 - 個人総合 - 団体総合
女子 : 跳馬 - 段違い平行棒 - 平均台 - ゆか - 個人総合 - 団体総合

新体操種目

ロープ - フープ - ボール - クラブ - リボン - 個人 - 団体

トランポリン種目

「あん馬」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「あん馬」の関連用語

あん馬のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



あん馬のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのあん馬 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS