唐宋とは? わかりやすく解説

唐・宋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 07:42 UTC 版)

文人」の記事における「唐・宋」の解説

唐代になると科挙制度整備され学問さえ修めれば誰もが官僚になれる機会与えられたため、士人貴族的な特権階級ではなくなった。たとえば新興地主層などからも士人生まれ多くの者が科挙及第し官僚となったこのような科挙制度による官僚化進んだこの時代文人を特に官僚文人ともいう。この社会情勢変化の中、唐代過渡期として宋代以降になると文人公的な官僚生活と私的な文人生活の二面性有するうになる平たくいえばサラリーマン的な生活スタイルを身につけたということになる。官僚としてはしっかりと経世済民(世を治め民を救う)の義務果たし私生活において文人として趣味の生活を堪能する。この趣味生活文学中心に書画音楽など芸術全般広がり文人余技となっていった。文人アマチュアリズムとはこのように余技として行ったことを起点としており、生活の糧のため(職業とされることを「俗」であるとして極端に嫌う風潮生じた六朝時代芽生えた雅俗認識がより峻厳研ぎ澄まされ成熟したからともいえる。もちろん文芸芸術領域においても「雅」を追究し風流であることに重きを置くようになった中唐詩人 白居易最初自覚的文人とされ、北宋蘇軾南宋陸游などがこれに続いた。また盛唐詩人にして文人画の祖とされる王維宋代西湖のほとりで植え飼って隠棲した林和靖など典型的な文人像が形成されていった南宋の頃になると全人的文人観が一般に広く認識されるうになる一方で文人への批判もなされ、蘇軾同時代劉摯は「文人称されたのでは士人として失格である」という趣旨教訓子孫に遺している。また朱熹文人思慮欠いているとして痛烈に批判している。ともあれ文人社会定着しなんらかの影響力持ち始めた証左でもある。

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唐・宋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/27 03:46 UTC 版)

挙人」の記事における「唐・宋」の解説

唐・宋では科挙によって人材登用が行われ、そのうち進士科受験する者を挙人といった。ベトナムでも同様にレベル試験合格者がこう呼ばれた

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