合併と廃業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/05 15:09 UTC 版)
「ロバート・スチーブンソン・アンド・カンパニー」の記事における「合併と廃業」の解説
1937年に会社はホーソン・レスリーの機関車製造事業を合併し、ロバート・スチーブンソン・アンド・ホーソーンズ(英語版)となった。造船事業は別部門として活動した。本線用の蒸気機関車はダーリントンでの製造が続行され、産業用の機関車はニューカッスル、フォースバンクにあるホーソン・レスリーの工場で生産された。1938年にキットソン・アンド・カンパニー(英語版)とマニング・ワードルのブランドを買収した。 第二次世界大戦中は産業用の車軸配置0-4-0/0-6-0のサドルタンク機関車の製造に忙しかったが、1940年にはイラク国鉄(英語版)向けのイラク国鉄PC型蒸気機関車(英語版)を4両製造した。ただし1両は輸送中に失われた。1943年には90両のハンスレット・オーステリティ型蒸気機関車(英語版)が陸軍省向けに製造された。 1830年にロバート・スチーブンソンとチャールズ・テイラーによって設立された会社であったバルカン・ファウンドリーが1944年に株式の大半を買収し、さらに後にイングリッシュ・エレクトリックの一部となった。製品の大半は輸出用または産業用で、南アフリカ国鉄19D型蒸気機関車(英語版)を50両、インド向けのYB、YL、YM型、タスマニア州営鉄道(英語版)向けの車軸配置4-6-2のM型を10両といったところであった。イギリス国内向けの本線用機関車としてはイギリス国鉄イースタンリージョン向けのクラスL1(英語版)を35両、ウェスタンリージョン向けの9400クラス(英語版)のパニアタンク機関車を100両製造するなどした。 最後に製造された蒸気機関車は1958年の車軸配置0-6-0のタンク機関車と1959年の3軸無火機関車であった。フォース・ストリート工場は1960年に閉鎖となり、ダーリントン工場は電気機関車とディーゼル機関車の生産を続行して1962年にイングリッシュ・エレクトリックダーリントン工場となった。 ニューカッスル・アポン・タイン南部にある、スチーブンソンがかかわったフォース・ストリート工場の事務所棟と工場1棟がロバート・スチーブンソン・トラストによって復元されている。2009年2月にかつてのロバート・スチーブンソンとホーソン・レスリーの機関車工場跡地が「スチーブンソン地区」として再開発されることになり買収された。復元された建物およびいくつかのその他の建物が登録建築物として保護されているが、将来的に一般公開されるかは不透明である。
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