合併と分裂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 16:56 UTC 版)
アリス出版は知名度が上がるにつれ、ユニークな才能を持つ若手編集者が続々と集まるようになり、週刊誌やワイドショー番組の取材が来るなど各方面から注目を集めるようになっていった。 最盛期の1980年にはアリス出版のライバル企業であった明石賢生の「エルシー企画」(自販機本『Jam』発行元)と合併する(明石は副社長に就任)。しかし、わずか数か月後の8月に明石が突如独立し、これに追従する形で旧エルシー企画とアリス出版の殆どの編集部員が明石が新たに立ち上げた「群雄社出版」にスピンアウトした。なお、この分裂事件は社内での軋轢ではなく、東雑と明石の関係悪化に起因するものであったといわれている。 また時期を同じくして、警察当局の調べでモデルクラブから派遣されたヌードモデルの中に未成年者がいたことが判明したため、社長の小向が児童福祉法違反の容疑で逮捕される(その後、小向は業界から自主引退した)。さらにこの頃から日本PTA全国協議会による悪書追放運動や警察当局からの摘発、地方公共団体の青少年保護育成条例制定など自販機ポルノに対する規制強化が進んだこともあり、アリス出版は年々縮小、衰退の道を辿った。
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