史記の記述における矛盾とは? わかりやすく解説

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史記の記述における矛盾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 08:48 UTC 版)

蘇秦」の記事における「史記の記述における矛盾」の解説

上記は『史記』によるものだが、後世の研究において矛盾指摘されている。たとえばこの時期に、趙の君主王号称していなかった。また秦の進出も魏までに留まっており、それより東方の燕や斉には秦の脅威及んでいなかった。 司馬遷が『史記』を執筆した時代蘇秦より200年上後であり、また秦の始皇帝焚書坑儒によって大量資料失われていた。そのため秦の記録と趙世家だけが司馬遷依拠し資料であり、東方情報欠乏していた。そこで秦での張儀活動について詳しくわかるが、東方活動した蘇秦については事績曖昧になった。さらに司馬遷自身が「世間では蘇秦異聞多く異な時代事件をみな蘇秦事績附会している」としている。従って司馬遷蘇秦事績復元乏し資料によって行ったのだが、その編集誤った考えられている。 1973年湖南省長沙市馬王堆漢墓から、『戦国縦横家書』日本語訳工藤元男 朋友書店 ISBN 9784892810336)という司馬遷時代より古い書物発見された。これに基づいて蘇秦事績大幅に修正された。 蘇秦張儀よりも後の時代活躍したであったその時代、斉は燕の領土奪い、秦と並ぶ二大強国となっていた。そこで諸国はこの2国のどちらと同盟するかという対応に迫られた。また燕は斉へ復讐企てていた。この時に燕に登用されたのが蘇秦であり、斉へ使者となった。さらに斉でも外交官となって合従のために奔走するが、実は燕のために斉と趙の離間図っていた。その結果、まず紀元前288年に燕・斉・趙・韓・魏の5国が合従して秦を攻めたが、5カ国連合軍は退却した次に紀元前284年には今度は燕・趙・魏・韓・の5カ国が合従して斉を攻撃し済西の戦い)、燕は復讐を果たすのである

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史記の記述における矛盾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 08:50 UTC 版)

張儀」の記事における「史記の記述における矛盾」の解説

上記は『史記』によるものだが、後世の研究において蘇秦記述について矛盾指摘されている。1973年湖南省長沙市馬王堆漢墓から、『戦国縦横家書』日本語訳工藤元男 朋友書店 ISBN 9784892810336)という司馬遷時代より古い書物発見された。これに基づいて蘇秦事績大幅に修正されたが、それによると蘇秦張儀よりも後の時代活躍したであった

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