台風怪獣 バリケーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:28 UTC 版)
「帰ってきたウルトラマンの登場怪獣」の記事における「台風怪獣 バリケーン」の解説
第28話「ウルトラ特攻大作戦」に登場。 各地で生理現象的に発生した大型台風の中心にいた怪獣。クラゲが台風の力を得て巨大化したものとされる。頭部を回転させて台風を起こし、その速度に比例して風を強める。両手の触腕は強力な武器で、相手を締め上げたり鞭のように攻撃する。脚部から相手に絡みついて高圧電流を放射することも可能。頭部の赤い発光器官を光らせ、目標を爆発させるという技も持つ。口はガスを噴射するだけでなく、スペシウム光線をも吸収する。最後はウルトラマンジャックの起こした竜巻によって宇宙に運ばれ、粉砕される。 スーツアクター:遠矢孝信 デザインは米谷佳晃が担当した。米谷は台風をモチーフとした怪獣をどう描くか悩んでいたところ、熊谷健からクラゲをモチーフとすることを提案され、頭に大きな傘状の部位を持ってきて、人体のプロポーションを消し去り、地方の祭りなどで大きな傘状のものを頭から被り、腹を顔に見立てて踊る腹芸が思い浮かんだため、「台風の目」から連想して巨大な目を組み合わせており、デザインを行った。このことから熊谷がデザイン原案と記述している資料もあるが、彼はデザイン画自体は描いていないとされ、ラフ画から米谷がすべてデザインを起こしている。米谷は事前にプレゼン用に「台風怪獣サイグロン」という鎧で武装したインドサイのような怪獣を描いており、それがバリケーンの誕生につながったという。 造形物は着ぐるみのほか、頭部に自転車の車輪を用いた回転ギミックを持つ1メートル大のミニチュアが作られた。米谷が頭部を回転させることを提案するとスタッフからは渋る意見が出たが、佐川和夫がミニチュアを制作することを提案し、実現に至った。 着ぐるみは『緊急指令10-4・10-10』のアマゾンの吸血鬼に改造された。
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