台車・電装品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 15:12 UTC 版)
台車は新日鐵住金製のモノリンク式ボルスタ付台車のFS-581M(電動台車)・FS-581T(付随台車)を装着する。1000系や1995年登場の5500系ではモノリンク式ボルスタレス台車を装着していたが、本形式ではボルスタ付台車に戻っている。これは普通列車が待避線に入線する事が多い事と、ランニングコストを考慮しての判断によるものである。 騒音低減を目的として、主電動機には定格出力190キロワットの東芝製全閉自冷式永久磁石同期電動機 (PMSM) を採用している。制御装置はIGBT素子を用いた2レベル方式のVVVFインバータ制御装置である。これにより抵抗制御車の5001形に比べて約50パーセントほど消費電力を削減している。補助電源装置はスイッチング素子にハイブリッドSiCインバータを用いた高効率の装置を両先頭車に搭載している。出力が異なる装置を各車2台搭載し、1台停止してもサービス維持のために必要な電力を供給できるようM1車に受給電装置を設置している。駆動装置は低騒音化を図った歯車と、風切音を低減した新形式のTD継手を採用している。 ブレーキ装置は、MBSA形回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキを採用している。常用ブレーキと非常ブレーキの他、直通予備ブレーキを搭載する。Mc-M車の2両を制御するブレーキ受信装置がM車に搭載されている。常用ブレーキ時は1両単位でブレーキシリンダーの圧力を調整し、回生ブレーキ作動時はM台車のみでブレーキ力を負担するが、それだけで不足する場合は全台車均等に補足空気ブレーキが掛かるようになっている。
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