古代エジプトとの交易とは? わかりやすく解説

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古代エジプトとの交易

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/28 03:19 UTC 版)

プント国」の記事における「古代エジプトとの交易」の解説

紀元前26世紀エジプト第4王朝クフ王時代プント国から黄金もたらされたという記録がある。また、紀元前25世紀エジプト第5王朝サフラー王はプント国との交易をおこなっており:1/161、没薬白金輸入されている。ウナス王もプント交易行っている:p.86。その後も、エジプト第6王朝プント国記録残している。 エジプト第11王朝メンチュヘテプ3世時代紀元前1950年頃)、ハンヌ英語版)という人物プント国への航海計画しているが、実際に行ったかどうか不明である:1/427-433。この時代エジプトから紅海までの陸路整備が行われている:p.116。 エジプト第12王朝センウセルト1世次代アメンエムハト2世は、プント探検隊送り込むことに成功している:p.145。エジプト第12王朝時代には難破した水夫物語英語版)という物語作られており、その中にプント国詳細な描写登場する紀元前15世紀エジプト第18王朝ハトシェプスト女王古代エジプトプントとの交易に最も熱心なファラオ一人だった。ハトシェプストは、カルナック神殿埋葬品調達するため、ヌビアの金を財源紅海艦隊作りアカバ湾最奥エイラートから、約500年ぶりとなるプントとの交易行っていた。ハトシェプスト時代プントからは乳香没薬もたらされている。ハトシェプスト女王葬祭殿には5隻の船団による航海記録レリーフ残されている:p.149。そこには、ハトシェプスト航海責任者大臣でもあるネシ英語版)にプントから宝物奪い取るよう命じたのような説明があり:p.147、エジプト有利な不平等貿易だった様子伺える。もっとも、ハトシェプスト女王葬祭殿レリーフには誇張もある。ネシが行ったのは単なる交易で、対価として青銅製品装身具などが渡されており、その交易ハトシェプスト時代より昔から行われていたものであってプントの王もネシ歓迎しているとする説もある:p.147, 149プントから輸出された品は、香料コクタンの他、アフリカ各地から運ばれてきた金、象牙毛皮などだった。レリーフによれば当時プント王の名はパラフ、王妃アティであった:1/246-295。プント住居高床式だった。当時エジプト人にとって、プントへの航海今日の月旅行匹敵するほどの難事業だった:p.145, 148ハトシェプスト王の統治9年、神アメンへの航海成功祈願残されており、そこに生きたままの香の始めとする宝物持ち帰るとの決意述べられている。実際葬祭殿参道からその香と同じ種類思われる木片が見つかっている。同じく第18王朝トトメス3世33年38年や、アメンホテプ3世時代にもプントとの交易が行われている:pp.145-146。 プントとの交易は、エジプト第20王朝でも続けられている:pp.145-146。 エジプト第20王朝時代、つまりエジプト新王国時代が終わると、プントとの交易途絶えたその後プント神話と伝説の国となり、非現実的な夢の国として語られるようになった:p.146。

※この「古代エジプトとの交易」の解説は、「プント国」の解説の一部です。
「古代エジプトとの交易」を含む「プント国」の記事については、「プント国」の概要を参照ください。

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