古代エジプトにおけるスカラベ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 03:54 UTC 版)
「スカラベ」の記事における「古代エジプトにおけるスカラベ」の解説
詳細は「スカラベ (アーティファクト)(英語版)」を参照 古代エジプトでは糞塊を転がして大きな球体を作るスカラベの習性を神秘的なものと考え、その球体を太陽に見立て、スカラベを太陽の運行を司る神である太陽神ケプリと同一視した。太陽は再生や復活の象徴でもあり、スカラベは聖なる甲虫として崇拝され、アーティファクトとしてスカラベをかたどった石や印章(古代エジプトファイアンス(英語版)で出来たハート・スカラベ(英語版)等)なども作られている。また、スカラベはオスしか存在しない昆虫で、自分の精液を糞の玉の中へ注ぎ込みスカラベが繁殖すると解釈していた。 2018年11月、エジプトのカイロ南方にあるサッカラの古代エジプトの共同墓地で、甲虫類に属するスカラベの希少なミイラが複数と、手付かずとみられる第5王朝時代(紀元前2500 - 同2350年)の墓が見つかった。 映画「ハムナプトラ」シリーズでの描写 下記の映画で「スカラベ」についての描写がある。ハムナプトラ/失われた砂漠の都(1999年) ハムナプトラ2/黄金のピラミッド(2001年) どちらにも、自分より大型の生き物へ集団で襲い掛かり捕食する肉食の甲虫「スカラベ」が登場する。 甲虫目に限らず、ハエ目やハチ目にも動物の死肉や他の虫の幼虫、水陸性の巻き貝などを捕食するものが存在するが、このような獰猛な種類は存在しない。そもそもスカラベやフンコロガシが属する科の昆虫にそのような種類は見つかっていない。この映画での描写はオサムシ、シデムシ、エンマムシなどの生活描写と、クワガタムシのような大きく鋭い大顎を持つ種類の形態描写を併せた架空の「スカラベ」である。
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