取引の急増(2021年 - 現在)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 22:06 UTC 版)
「非代替性トークン」の記事における「取引の急増(2021年 - 現在)」の解説
2021年には、NFTへの関心はさらに高まった。イーサリアム、Flow、Tezos(英語版)などのブロックチェーンでは、表されるデジタルアイテムが真正な唯一無二のものであることを保証するための特定の基準が設けられた。NFTは現在、芸術・音楽・スポーツ、およびその他の大衆娯楽におけるデジタル資産の商品化に使用されており、ほとんどのNFTはイーサリアムのブロックチェーン上にあるが、他のブロックチェーンでは独自のバージョンのNFTを実装することができる。同年の最初の数ヶ月間だけでも、注目を集める販売が多数行われた。2021年2月、ミュージシャンのグライムスは、デジタルアートを表す約600万ドル相当のトークンをNifty Gateway(英語版)で販売した。同月末には、ミームのアニメーションである『Nyan Cat』を表すNFTが、インターネットのマーケットプレイス上で60万ドル弱で販売された。2021年2月28日、EDMのミュージシャンである3LAUは、彼のアルバム『Ultraviolet』の3周年を記念して、33個のNFTコレクションを総額1,170万ドルで販売した。2021年3月5日、バンドのキングス・オブ・レオンは、新リリースしたアルバム『When You See Yourself』を初めてNFTの形で販売し、200万ドルの売上を計上した。2021年3月11日、アメリカのデジタル・アーティストであるBeeple(英語版)の作品『Everydays: The First 5000 Days(英語版)』が、著名なオークションハウスである「クリスティーズ」に初めてNFT作品として出品され、6,930万ドルで落札された。2021年3月22日には、TwitterとSquareの創業者であるジャック・ドーシーが、自身の最初のツイートを表したNFTを250万ドル以上で売却した。 NFTの投機的市場は、より多くの投資家がより大きな量とレートで取引するようになった。NFT購買の急増は、専門家の間ではバブル経済と呼ばれ、ドットコムバブルとも比較された。2021年4月中旬には需要が大幅に落ち着き、価格は大幅に下落した。初期の購入者は「非常に上手くいった」とブルームバーグ・ビジネスウィークは報じている。ワールド・ワイド・ウェブの発明者である計算機科学者のティム・バーナーズ=リーの功績を称えるワールド・ワイド・ウェブのソースコードのNFTが、2021年6月にロンドンのサザビーズによって競売にかけられ、540万米ドルで落札された。 日本発の動きとしては、2021年10月4日にももいろクローバーZがトレーディングカードをNFTで全世界同時発売し、2000万円以上を売り上げた。 2021年12月21日、坂本龍一「Merry Christmas Mr. Lawrence」のメロディーを595音に分割した1音ずつのNFTが発売。 2022年2月、山古志地域振興プロジェクトとして長岡市後援のもとNishikigoiNFT販売開始。
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