反証よりも確証へ依存している
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 15:01 UTC 版)
「疑似科学」の記事における「反証よりも確証へ依存している」の解説
観測か物理的実験によって誤りであることが示されるという論理的可能性を許容しない主張。反証可能性の項目も参照。 ある理論が、その理論が予測するということが示されていない何らかのものを予測しているという主張。予測力を与えない科学的主張は、よい場合では「思い込み」、悪い場合では「疑似科学」とみなされる。論点のすり替えも参照。 誤りであることが証明されていない主張は、それゆえに真実であり、その逆もまた然りであるという主張。詳細は無知に訴える論証を参照。 証言や事例証拠、または個人的な経験に過度に依存している。このような証拠は、発見の場面(すなわち、仮説形成の段階)では有用かもしれないが、正当化(英語版)の場面(たとえば、統計的仮説検定)では使用すべきではない。 主張を支持するようなデータを提示する一方で、対立するデータを抑制したり考慮したりしていない。これは選択バイアスの一例であり、データの収集方法に起因する証拠やデータの歪曲である。選択効果と呼ばれることもある。 過去に他の場所で公表された過剰な主張や未検証の主張を繰り返し、あたかも真実であるかのように喧伝している。独自の経験的調査を行わない、このような無批判な二次報告の蓄積は、ウーズル効果と呼ばれる。 立証責任が逆転している(消極的事実の証明)。科学では、主張する側に立証責任があり、批判する側にはない。疑似科学的な議論は、この原則を無視し、懐疑論者に対して、ある主張(たとえば、新しい治療法の有効性に関する主張)が誤りであるという合理的な疑いを超え、それを証明することを要求する場合がある。普遍的な否定を証明することは本質的に不可能であるため、この戦術は立証責任を主張側ではなく懐疑側に不正に負わせている。悪魔の証明も参照。 還元主義ではなくホーリズムに訴えている。特に有機医療、代替医療、自然療法、メンタルヘルスなどの分野において疑似科学的主張を行う人は、否定的な知見を否定するために「ホーリズムのマントラ」に頼ることが多い。
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