反証テストの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/12 21:35 UTC 版)
反証テストは通常の実験と同じ方法で行われる。通常の実験の他に特殊な反証テストという作業があるわけではない。従来、自然科学は帰納法によって根拠付けられると考えられていた。しかし、有限回の検証から一般法則を導出するのは論理的な飛躍であるという批判が、懐疑論者デイヴィッド・ヒュームなどによって提起されていた。これに対して、科学哲学者カール・ポパーは自然科学を帰納によってではなく演繹によって基礎付けようとした。ポパーによれば、科学理論とは論理的な推論にもとづく演繹的な仮説の総体であり、科学はそれを実験によって反証しようとする。これが、反証テストという実験の捉え方である。実験に関するこのような解釈によれば、科学は基本的に「間違い探し」をしているのであって「(いわゆる絶対的な意味での)真理の探求」を行っているのではない(間接的に真理に接近しているかどうかについては争いがある)。この立場を反証主義と呼ぶ。
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