南朝鮮国防警備隊の軍服
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「軍服 (朝鮮半島)」の記事における「南朝鮮国防警備隊の軍服」の解説
大韓民国国軍創設前の前身組織である南朝鮮国防警備隊では、当時朝鮮半島に多く残された旧日本軍の余剰軍装品を多量に使用した一方で、米軍式の制服やアイクジャケットを導入し、軍装面からは徐々に日本軍的な要素は排除されていった。(しかし当時の指揮官の中には自身が日本軍の将校であった時代に使っていた軍刀を米軍式制服に組み合わせる者も多かった)。これは後に日本で創設される自衛隊の前身組織、警察予備隊の当時の制服の状況と非常に似た過渡期軍装であった。この時期に階級章や階級制度などが制定、整備され後の大韓民国軍軍装の基盤を作り上げていった。 1946年1月15日に帽章が制定された。将校は刺繍製、下士卒は金属製で、ムクゲの花を葉で囲むデザインである。このムクゲの花の中には4月に太極章が追加された。また、同月に米軍政庁軍務局のハリー・ビショップ(Harry D. Bishop)中佐 の考案により金属階級章も制定された。将校は縦長の長方形の中に佐官は太極章、尉官は横長の長方形で階級を示した。 1945年 統衛部(現韓国国防部)庁舎前で朝鮮警備隊員 宋虎聲 制服着用の将校(1948年5月) 行進する南朝鮮国防警備隊兵士。旧日本軍の戦闘帽を被っており、また左奥の士官も乗馬ズボンを穿いている(1946年)
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