協会の紋章、すなわちワシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 17:37 UTC 版)
「シンシナティ協会」の記事における「協会の紋章、すなわちワシ」の解説
1783年6月19日、協会はハクトウワシをその記章として採用した。昔も今も協会に大事にされ、それはアメリカの独立以後最初のシンボルであり、アメリカの豊富な表象文化の中でも重要なものとなった。アメリカ合衆国の国章の制定に遅れること364日で、アメリカをハクトウワシで表した2番目の紋章になった。 協会の紋章にハクトウワシを使うことは、1777年に大陸軍に加わり、工兵隊で従軍し、後に協会員にもなったフランス人士官ピエール・ランファン少佐が示唆した。この提案の時にランファンは、「ハクトウワシはこの大陸固有のものであり、その白い頭と尾羽で他のものと見分けが付きやすいので、注目するに値すると思う」と注釈していた。1783年、ランファン少佐は自分のデザインを元に最初のワシの記章を作らせるためにフランスへ出張した。後のことであるが、ランファンはワシントンD.C.の都市計画にも関わることになった。 記章表面のシンシナティ・イーグルの中央にある円形模様は、ローマ元老院から刀を受け取るキンキナトゥスを表しており、裏面はキンキナトゥスが栄誉の象徴を頭に戴いて畑を耕している姿を表している。協会の色は明るい青と白であり、アメリカ合衆国とフランスの兄弟的な繋がりを示している。 ジョージ・ワシントン将軍が付けていたワシの記章は1824年に特別の意味合いを持ってラファイエットに寄贈され、以降はラファイエット家に所蔵されている。 シンシナティ・イーグルは公共の様々に重要な場所に展示されており、例えばオハイオ州シンシナティ市のファウンテン広場では合衆国の星条旗とシンシナティ市の旗と並んでいる。協会の旗は青と白の縞模様に、左上の掲揚用の紐に近い四角(キャントン)は濃い青である。キャントンではシンシナティ・イーグルの周りを14の星が取り囲んでいる。
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