北磁極の移動とは? わかりやすく解説

北磁極の移動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 00:15 UTC 版)

北磁極」の記事における「北磁極の移動」の解説

カナダ地質調査部によると、北磁極継続的に北西動いている。1996年調査で、磁気計とセオドライト用いて測定され位置北緯78度35.7分 西経104度11.9分 / 北緯78.5950度 西経104.1983度 / 78.5950; -104.1983 (Magnetic North Pole 1996)。2005年時点北磁極カナダエルズミーア島西方北緯8242西経11424分 / 北緯82.7度 西経114.4度 / 82.7; -114.4 (Magnetic North Pole 2005 est)にあると予想されている。北磁極20世紀中に 1100 km移動した。その動き加速しており、1970年には年間 9 kmだったのに対し2001年から2003年までの平均速度年間 41 kmであったen:Polar drift参照)。現在の速度方向変わらず移動すれば50年後に北磁極シベリア到達する。しかし、移動遅くなり方向も変わることが予測されている。 この大きな動き加え北磁極不格好な楕円を描くという日周的な変化もある。本来の位置から最大80 kmずれる。これは、太陽からの荷電粒子等、外部磁場によって地球磁場がゆがむためである。 北磁極 (2001) 北緯8118西経110度48分 / 北緯81.3度 西経110.8度 / 81.3; -110.8 (Magnetic North Pole 2001) (2004 est) 北緯8218西経11324分 / 北緯82.3度 西経113.4度 / 82.3; -113.4 (Magnetic North Pole 2004 est) (2005 est) 北緯8242西経11424分 / 北緯82.7度 西経114.4度 / 82.7; -114.4 (Magnetic North Pole 2005 est) 南磁極 (1998) 南緯6436東経13830分 / 南緯64.6度 東経138.5度 / -64.6; 138.5 (Magnetic South Pole 1998). (2004 est) 南緯6330東経13800分 / 南緯63.5度 東経138.0度 / -63.5; 138.0 (Magnetic South Pole 2004 est) 2019年2月、米海洋大気局(NOAA国立環境情報センターNational Centers for Environmental Information)によると、世界磁気モデル通常5年ごとに更新されるが「北極地方における予期せぬ変化のため」1年前倒し更新された。研究者らによると、北磁極長らくカナダ小刻みに動き、ほとんど移動しなかったが、今では1年55 km移動しているという。地球磁場は、おもに地下3000 km にある地球外核構成する液体運動によって発生する。この運動地磁気逆転引き起こすが、近年、北磁極の移動が加速している原因不明である。NOAAと英地質調査所British Geological SurveyBGS)は2019年末の予定前倒しして、世界磁気モデル更新踏み切った

※この「北磁極の移動」の解説は、「北磁極」の解説の一部です。
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