効率的な新幹線整備手法の研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/30 08:36 UTC 版)
「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」の記事における「効率的な新幹線整備手法の研究」の解説
効率的な新幹線整備手法の研究調査項目調査の成果今後の検討課題単線による整備 複線の整備費用を100%とした場合、単線による整備の費用(概算)は、高架区間が約76 - 81%、トンネル区間が約83%、橋梁区間が約66 - 74%となり、ある程度費用を抑制できることが分かった。 単線用の信号保安システムの開発やすれ違いを加味したダイヤ設定が必要となることが分かった。 運行できる本数は片方向で1時間に1 - 2本程度に制限されることが分かった。 需要が小さい場合には、車両基地や発電所など規模が小さくなる施設もあると考えられるため、需要を考慮したコストの検討をさらに行う必要がある。 単線用の信号保安システムの開発、効率の良い運行のための行き違い施設などの配置について、検討する必要がある。 ミニ新幹線方式による整備 軌間の拡幅に伴い、軌道部分よりも橋梁部分の改良工事の費用割合が大きくなることから、橋梁の多さが工事費に大きく影響することが分かった。電化や電化方式の変更がある場合には追加費用が必要となる。 工事費用は、軌道の改良に約1 - 2億円/km、橋梁の改良に約5 - 40億円/km、電化に約1 - 3億円/kmかかることが分かった。 在来線の運休など利用者への影響を可能な限り減らす工事手法の検討が必要となる。 ミニ新幹線開業後の継続的な運用、維持管理について、さらに検討する必要がある。 既存インフラを活用した整備 新幹線整備を前提とした準備施設や既存の鉄道用地・構造物など、活用可能な既存インフラが抽出された。 四国横断新幹線の瀬戸大橋区間は、海上にあり、営業線である本四備讃線に近接した新線となるため難工事が予想される。工事手法を検討した結果、工期は約13年、建設費(概算)は約1,100億円かかることが分かった。 工期短縮やコスト低減のため、瀬戸大橋区間の整備方式などの検討が必要である。
※この「効率的な新幹線整備手法の研究」の解説は、「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」の解説の一部です。
「効率的な新幹線整備手法の研究」を含む「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」の記事については、「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」の概要を参照ください。
- 効率的な新幹線整備手法の研究のページへのリンク