刺突漁法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 18:46 UTC 版)
刺突漁は、モリ、ヤス、矢など特化した槍状の突具で行われる昔ながらの漁法である。一部の突具は、スリング(ゴム紐の輪)を使って槍を推進させる。 ボウフィッシング - 浅瀬で水上から弓矢を使って魚を射殺す方法。 簎(ヤス) - 長い柄を持つ先の割れた突具を使い、様々な魚介類を刺突する。外来語ではギギング (Gigging) と呼ばれ、アメリカ南部および中西部で人気がある。 ハワイアンスリング (Hawaiian sling) - 槍とは別途でスリングがあり、水中弓矢(又はスリングショット)の要領で使う。 銛(モリ) - 大型魚の漁で使われる槍状の突具で、刺さったら容易に外れないよう鏃部にあご(かえし)がある。西欧では旧石器時代に普及しており 、南フランスのコスケル洞窟にある16,000年以上前の壁画には、こうした漁具で刺突されたと思われるアザラシが描かれている。 鳶口 (Pike pole) - 鋭い鉤付きの棒を使って、魚を叩いたり刺突する。 手銛 (Polespear) - 銛の柄にスリングが取り付けられたもの。スリングを引き延ばした状態で手銛を握り、狙いを定めて離すとゴムの反動で推進および刺突する。 スピアガン - 伝統的な刺突漁は浅瀬に制限されているが、スピアガンの開発がその方法を一気に効率的にした。実践で潜水夫は最大4分間(時にはそれ以上)息を止めている。当然だが水中呼吸器材を備えた潜水夫はずっと長い時間潜っていられる。 三叉槍 - 先が三叉の槍で「トライデント」とも呼ばれるヤスの一種。刺突漁で用いられ、以前は戦いの武器でもあった。主に西洋の初期神話や古い歴史の中に登場する。
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