列車名選定の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:37 UTC 版)
「はやぶさ (新幹線)」の記事における「列車名選定の経緯」の解説
「はやぶさ」の愛称は、東北新幹線のフラグシップたる最速達列車として、2010年3月に行われた列車名の一般公募の結果を基にしたものである。公募にあたっては、「新型高速新幹線車両にふさわしく、かつお客さまにわかりやすい」ことが選考基準とされ、150,372通の応募があった。この中から、応募総数第7位であった「はやぶさ」が選ばれ、2010年5月11日に発表された。 応募総数の上位にはかつての東北方面を結ぶ優等列車の愛称であった「はつかり」(第1位)、「みちのく」(第3位)や、現行列車の愛称でもある「はやて」(第5位)、さらにはE5系のカラーリングがVOCALOIDソフトのキャラクター、初音ミクを彷彿とさせることからネットユーザーを中心に票を集めた「はつね」(第2位)などが挙がったが、これら上位を抑え、「親しみやすさとスピード感がある」ことから「はやぶさ」の愛称を採用した。 なお、列車愛称としての「はやぶさ」は、1958年(昭和33年)10月1日から2009年(平成21年)3月14日までの50年あまりにわたって東京と九州を結ぶ寝台特急に用いられたものであった。「はやぶさ」の採用にあたっては、伝統ある列車で長く親しまれた名称ということで、JR九州には事前に承諾を取り、その他にも商標上のチェックなどが行われている。「はやぶさ」の愛称を採用するにあたり、一部の鉄道ファンからは「九州の印象が強すぎる」と反対の声があった一方で、E5系に設けられるグランクラス(当時は「スーパーグリーン車」の仮称で呼ばれていた)の存在を指し「伝統の名前にふさわしい」との賛成意見も出るなど、賛否両論が渦巻いた。なお、廃止された寝台特急と同名の新幹線列車としては、この他に山陽新幹線・九州新幹線の新大阪駅 - 鹿児島中央駅間を直通運行する「みずほ」・「さくら」(本列車運行開始の1週間後に運行開始)、北陸新幹線・富山駅 - 金沢駅間の区間運転列車に「つるぎ」がある。
※この「列車名選定の経緯」の解説は、「はやぶさ (新幹線)」の解説の一部です。
「列車名選定の経緯」を含む「はやぶさ (新幹線)」の記事については、「はやぶさ (新幹線)」の概要を参照ください。
- 列車名選定の経緯のページへのリンク