分類・統計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 01:09 UTC 版)
実施校には以下の3種類がある。(出典「学校基本調査 - 平成22年度(確定値)結果」) 同一学校型(中等教育学校)中学校の課程と高等学校の課程を統合した一体の学校。中学校に相当する前期課程と高等学校に相当する後期課程がある。前期課程を修了すると中学校を卒業したものと同じ資格を持つ。通常後期課程の募集は行われないが、発足当初は生徒を募集することがある。また、2013年1月には海陽中等教育学校の後期課程で30名を募集する第4学年編入学試験が行われる。 全48校。国立4校。公立28校。私立16校。 併設型(中学校・高校)同じ設置者(都道府県・市町村など)が中学校と高等学校を設置して接続するタイプ。中学校から高等学校へは無選抜で進学することができる。また高等学校は外部からの募集も行う。私立の場合は外部募集がないこともある。 全273組。国立1組。公立69組。私立203組。 比較的都市部に設置されることが多い。また交通の便のよい学校に設置されることが多い。都道府県立中学校が設置されることにより、地域の市区町村立中学校に影響が出る。広く広範囲から生徒を集めることができれば、地元中学校への影響が小さくなる利点がある。一方過疎地に設置された県立中学校では定員割れを起こすなどしたことが原因で廃止されるケースが出てきている(新潟県など)。 理数教育に重点を置く学校、グローバル教育を重視する学校、将来のリーダーの養成を目指す学校などそれぞれの学校が特色を作って教育活動を行っている。 外進生と内進生はミックスしてホームルームを形成する場合と、3年間別のクラスを形成する場合(京都市立西京高等学校・附属中学校など)がある。 中学校においては、中学校の標準授業時間数よりも授業時間を増やして教育を行っているところが多い。また、高校受験がないことや教育課程の特例を生かし、高校内容の先取り学習を行う学校が多い。 部活動は中学校・高等学校が連携して行っており、文化部を中心に中高合同で行っている。 連携型(中学校・高校)設置者が異なる中学校と高等学校が連携して教育を行うタイプ。中学校の教師と高校の教師がチームティーチングを行ったり、教育課程をスムーズに接続したりする。連携中学校から高校へは簡便な試験で選抜する。また高校は、一般の試験で、他の中学校出身者を受け入れる。 全177組。国立2組。公立174組。私立1組(水戸英宏中学校ならびに水戸葵陵高等学校および水戸啓明高等学校)。 過疎地域で採用されることが多い。その地域に根ざした教育が展開される。 あくまで連携であるため、中高一貫教育の効果は中等教育学校や併設型より小さい。特色的な教育課程を組むこともしにくい欠点がある。 上記の数字は「学校基本調査」(文部科学省統計)で対象にしている中高一貫校のみであり、ある中学校からある高校に一般入試をせずに進学できる場合(内部進学)も両校を中高一貫校と呼び慣わしているため、実質的な一貫校はもっと多い(国立や私立の進学校など)。代表的な一貫校はいずれも上記の数字には含まれない。このように実際には私立中高の大部分が一貫校と考えられる。実質的な私立中高一貫校の数は、2012年5月1日現在732校(中等教育学校に転換しない私立中高一貫校は715校)に上る。傾向としては、国立・私立には中等教育学校(完全中高一貫校)や併設型(別クラス型と混合型に大別される)が多く、公立には連携型が多い。
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