分類と概要とは? わかりやすく解説

分類と概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:03 UTC 版)

古代ギリシア語」の記事における「分類と概要」の解説

古代ギリシア語各方言は以下のように分類される西ギリシア諸方北西ギリシア方言アカイア方言 アイトーリア方言 ロクリス方言 ポーキス方言 エーリス方言 マケドニア方言長年ギリシア語に近いが別のインド・ヨーロッパ語族言語考えられていたが、ギリシアマケドニア地域近年発見され碑銘タブレットによって、北西ギリシア方言一つであることが分かったマケドニア方言は、北西ギリシア方言影響受けて変化したドーリス方言であるという説が最も有力である。 ドーリス方言群(英語版ラコニアヘラクレイア方言 メガラ方言 アルゴリス方言 コリントス方言 ロドス方言 コース方言 テーラキュレナイカ方言 クレタ方言ギリシア諸方アイオリス方言群小アジアレスボス方言 ボイオティア方言 - 北西方言の強い影響下にあり、過渡期方言だったとも考えられるテッサリア方言 - ボイオティア方言ほどではないものの、北西方言の影響受けていた。 イオニアアッティカ方言アッティカ方言古アテナイ方言) - アッティカ イオニア方言西イオニアエウボイア方言 中部イオニア(キュクラデス)方言イオニア小アジアイオニア方言 アルカディアキュプロス方言群 - ミケーネ語の姿を色濃く残す。アルカディア方言 キュプロス方言 パンピュリア方言小アジア南西部沿岸地域一部リュキアキリキア中間)で話されていた方言で、碑文わずかに残されている。この方言は、異な方言区分か、あるいはドーリス人によって非ギリシア原住民影響受けたミケーネ語どちらかである可能性もある。 ギリシア語方言の分類は、西部と非西部というのが最も古くかつ有力である。非西部諸方言は「東ギリシア諸方言」と呼ばれることもある。 方言群の大半は、ポリス領域ないし島に対応する形で、上記のようにさらに下位区分振り分けられる。たとえば、レスボス方言アイオリス方言のひとつである。また、ドーリス方言そのような細かな区分との間に位置する中間区分有しており、島嶼ドーリス方言クレタ方言など)、南ペロポネソス・ドーリス方言スパルタラコニア方言など)、北ペロポネソス・ドーリス方言コリントス方言など)があった。 イオニア以外の方言群は主に碑文によって把握されている。注目すべき例外はサッポーピンダロス作品だが、これらは断片的にしか現存していない。各方言群はまた、植民市によって独特に表現されることもあった。それら植民市は、時には開拓移民近隣住民が話す異な方言影響受けて、独自の発展遂げた紀元前4世紀アレクサンドロス大王征服ののち、コイネーもしくは共通ギリシア語として知られる国際的な方言発達したコイネー大部分アッティカ方言原型となっていたが、ほかの方言影響受けていた。古代方言のほとんどは徐々にコイネー入れ替わっていったが、ドーリス方言現代ギリシア語のツァコニア方言として生き残っているほか、デモティキ動詞にもアオリストの形を残している。紀元後6世紀頃までに、コイネー中世ギリシア語変異していった

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