分類と生態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:15 UTC 版)
コンブ科Laminariaceae Bory de Saint-Vincentには次の13属があり、マコンブなどが属するカラフトコンブ属、ネコアシコンブなどが属するネコアシコンブ属や、カナダからチリに分布するジャイアントケルプの属するMacrocystis 属などがある。 Arthrothamnus Ruprecht ネコアシコンブ属 Costulariella Petrov & Gussarova Cymathere J.Agardh ミスジコンブ属 Feditia Yu.Petrov & I.Gusarova Laminaria J.V.Lamouroux コンブ属(ゴヘイコンブ属) Macrocystis C.Agardh Nereocystis Postels & Ruprecht Pelagophycus Areschoug Phyllariella Y.E.Petrov & Vozzhinskaja Postelsia Ruprecht Pseudolessonia G.Y.Cho, N.G.Klochkova, T.N.Krupnova & Boo Saccharina Stackhouse カラフトコンブ属(コンブ属) Streptophyllopsis Kajimura クロシオメ属 コンブ科の海藻は、日本列島では北海道沿岸を中心に三陸海岸などにも分布し、寒流の親潮海域を代表する海藻であり、また重要な食用海藻であるだけでなく、大きな藻場を形成し多様な生態系を保つ働きもある。 コンブは胞子によって増殖する。コンブの胞子は大きさは5 µm程度であり、2本の鞭毛を持ち、海中を泳げるので、特に「遊走子(ゆうそうし)」と呼ばれる。遊走子はコンブの表面から放出され、海中の岩などに着生する。着生した遊走子は発芽して「配偶体」という微小な植物体になる。1個の遊走子から1個体の配偶体ができ、雄と雌の配偶体がある。雌雄の配偶体それぞれに卵と精子が作られる。この卵と精子が受精し、受精卵が生長すると巨視的な「胞子体」、つまりコンブとなる。
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