出囃子の曲について
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「出囃子 (落語)」の記事における「出囃子の曲について」の解説
一般的には、落語家自身の雰囲気や芸風にあわせて下座が決める。長唄を元とする事が多い。出身地に因むものや、自身の歌っている曲を元とする事もある。前者の例として林家こん平の『佐渡おけさ』、後者の例として月亭方正の『ヤマザキ一番』がある。 近年では、二つ目に昇進する時に、落語家の側から出囃子の曲をリクエストすることもある。出囃子を持つことが出来るのは二つ目以上である。 出囃子を専門にして長い下座は、落語家の所属団体に関係無く、出囃子を一通りこなすことが可能である。しかし下座を担当して間もなかったり、あるいは地方の落語会で地元の人に演奏を頼む場合になると、あまり有名でない曲や、その落語家しか使っていない長唄や、洋楽やポップスなど長唄以外の曲を出囃子にしている落語家は、有名な長唄を代用曲として演奏してもらうことなる。前者の例として三遊亭好楽が普段は『づぼらん』だが代用に『元禄花見踊』、後者の例として三遊亭小遊三が普段は『ボタンとリボン』だが代用に『春はうれしや』などがある。その下座が演奏可能な範囲から別の選択をする場合もある。 また、NHKラジオ第1放送の『真打ち競演』では、出番順に出囃子が固定されており、トリ(主任)を務める3番手の出演者は必ず『東京音頭』が演奏されていたが、2021年頃から出演者のオリジナルの出囃子が用いられるようになっている。 演じる演目に合わせて出囃子の曲を使い分けている落語家もいる。例として林家たい平が普段は『ぎっちょ』だが、「ドラ落語」を演じるときは『ドラえもんのうた』を使用している。また柳家喬太郎は普段は『まかしょ』だが、ウルトラマンが題材の落語を演じるときは『ウルトラマンの歌』、また自作の新作落語を演じる時は『東京ホテトル音頭』が用いられる。
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出囃子の曲について
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「出囃子 (お笑い)」の記事における「出囃子の曲について」の解説
出囃子に用いる曲は、演じる芸人が自分の好きな音楽にする場合が多い。昔の漫才師は落語家と同じく三味線の囃子で舞台に出た(中田ダイマル・ラケットの「拳」や、三人奴の「奴さん」など)が、現代では主に音源を使っており、洋楽やポップスを採用することも一般化している。中には、『キングコングのテーマ』を使用していたキングコングのように、芸名のイメージや芸風で出囃子を決めたり、オリジナルの楽曲を作成する芸人もいる。 複数の劇場を転々としている芸人の場合、場所ごとに出囃子を使い分けたり、その日のネタによって出囃子を変える芸人もいる(落語家でも林家たい平などがそれに該当する)。テレビ番組の場合、M-1グランプリのファイナリスト登場時に流れるファットボーイ・スリム『Because we can』のように、全出演者が統一の出囃子を用いることもある。
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