共和国の設立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 23:40 UTC 版)
「スプリウス・ルクレティウス・トリキピティヌス」の記事における「共和国の設立」の解説
ローマ王のアルデーア攻囲中、彼の息子セクストゥスは陣を抜け出し、王の甥ルキウス・タルキニウス・コッラティヌスの妻であったルクレティアを強姦し、何食わぬ顔で陣地へと戻った。翌日ルクレティアは黒い服を着てローマにある実家へ赴き、嘆願するように膝を折り、泣き崩れた。何が起こったのかとの問に彼女は証人を呼ぶよう求め、強姦があったことを明らかにした後相手への復讐を呼びかけ、この嘆願を黙殺しないよう、確実に聞き届けられるよう頼んだ。 対応を議論している間に彼女は隠し持った短剣で自ら心臓を貫いてしまった。 彼女は父親の腕の中で息を引き取り、女たちは嘆き悲しんだ。「この無残な出来事はすさまじい恐怖と同情をローマ人に巻き起こし、このような無法が暴君によってまかり通るならば、たとえ何人殺されようと我々は自由を守ると声を一つにして立ち上がった。」 別の説では彼女はローマへは行かず、ローマにいる父とアルデア陣中の夫に使いし、それぞれ一人ずつ友人を連れてくるよう頼んだ。父はプブリウス・ウァレリウスを、夫はルキウス・ユニウス・ブルトゥスを選んだ。彼らが到着すると、彼女は部屋で何が起こったのかを説明し、「あの姦夫に必ずそれ相応の報いを」と復讐の誓いを立てさせた。彼らがこの事について議論している間に、彼女は短剣を抜き自身の心臓を貫いた。 革命の間、ルクレティウスはローマで指揮を取り、ブルトゥスはアルデアの陣へ向かった
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