公的な行事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/03 22:47 UTC 版)
「独立記念日 (フィンランド)」の記事における「公的な行事」の解説
独立記念日の公的な記念行事は一般的にはヘルシンキのタハティトルニンマキ(Tähtitorninmäki)での国旗掲揚に始まる。ヘルシンキ大聖堂では礼拝が行われ、また第二次世界大戦の記念碑があるヒエタニエミ墓地(英語版)への公的訪問が行われる。 フィンランド国営放送はヴァイノ・リンナの『無名戦士(英語版)』を原作とする映画を放送する。1955年版(英語版)が放送される場合がほとんどだったが、1997年に一回だけ1985年版(英語版)が放送された。 夜には約2千人がヘルシンキの大統領宮殿(英語版)に招かれて、リンナンユフラト(Linnanjuhlat、「城の舞踏会」)という非公式の名前で呼ばれる舞踏会に参加する。舞踏会は国営放送で生中継され、毎年恒例で人気のある放送である。舞踏会は1919年に初めて行われ、以降毎年行われている。 舞踏会は抗議の標的にもなり、毎年公式の舞踏会に対抗して様々な抗議や対抗番組が行われている。慈善家のヴェイッコ・フルスティ(英語版)は貧民に無料の食べ物を与える最も有名な抗議を行い、フルスティが2005年に亡くなった後は息子のヘイッキ・フルスティ(フィンランド語版)がこの伝統を引き継いでいる。 独立記念日の舞踏会の生放送のうち、人気が最も高い部分はゲスト入場のときである。ゲストには伝統的に一番乗りで入場するマンネルハイム十字章の受章者のほか、官僚、エドゥスクンタの議員、大司教、裁判官、軍部の首脳部、警察官、外交官など毎年招かれる者もいれば、大統領が自ら選ぶ芸人、活動家、スポーツ選手、その年に注目の的となった人々もいる。最後に入場するのは伝統的にフィンランドの元大統領たちとなっている フィンランド独立宣言の90周年記念となった2007年、5ユーロの記念貨幣が作られた。
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