入試と教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 14:32 UTC 版)
「チューリッヒ工科大学」の記事における「入試と教育」の解説
スイスの他の公立大学と同様、ETHは基本的にスイスで教育を受けた者を対象には学部生を選抜する入試を行わず、基本的にスイス国内の大学入学資格(Matura)を持つ全てのスイス国民に対して門戸を開放している。また、GCSE(英語版)などの試験で一定の成績をあげたり、一定の学力を持った留学生に対しても門戸を開放している。しかし、ほとんどの留学生は簡略入学試験(Reduced entrance exam)か総合入学試験 (Comprehensive entrance exam)のどちらかに合格する必要がある。特に総合入学試験は「高等学校卒業」などの学歴がない志願者でも受験することができる。 1年度は2つのセメスターに分けられる。学部によっては、入学初年度の学生には試験はまったく課せられない。しかし、初年度の第2セメスター終了後の夏に各コースが定めるBasisprüfung(「基礎試験」の意)と呼ばれる試験に合格しなければならない。この試験で平均点に届かなかった学生は留年して再び翌年の基礎試験を受けなければならない。初めて基礎試験を受けた学生のうち50%以上が不合格となり、そのほとんどはそのまま退学してしまう。高年次の試験も基礎試験と同様のシステムで行われるが、合格率は比較的高い。学部課程の規定の在学期間は6セメスター、修士課程の在学期間は3セメスターであり、各課程の最終セメスターでは論文を執筆しなければならない。 ETHは数学教育に力を入れており、全ての学科において論理力を鍛えるための大量の数学教育が施される。また、学部1年生・2年生を対象にした授業は主にドイツ語で行われる(例外としてフランス語・英語でのコースも少数ある)が、学部3・4年と大学院生の教育は主に英語で行われる。
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