健康への被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 08:45 UTC 版)
実際のところ、ヘッドバンギングはかなり首や僧帽筋、腹筋に負担を与えるため、一度のライヴコンサートで激しい筋肉痛に襲われることは少なくない。また、演奏者自身もヘッドバンギングによってこうむる負担は大きく、その影響が骨に達する例もある。 エヴァネッセンスのギタリスト、テリー・バルサモが脳梗塞で倒れたのは、ヘッドバンギングが要因とも言われている。 スレイヤーのベース/ヴォーカルのトム・アラヤは近年ヘッドバンギングによる身体的なダメージに悩まされており、一時は引退かと騒がれた事があった。その後ステージではヘッドバンギングを控えている。 X JAPANのYOSHIKIはドラム演奏の最中の激しいヘッドバンギングにより首、頚椎を痛めており、頚椎椎間板ヘルニアや神経循環無力症などを相次いで発症。このため、回復後は首にコルセットを巻いてドラムを叩いていた。2009年にヘルニアをさらに悪化させ、椎間孔切除の手術を受けた。第5番-6番頚椎の間を広げるこの手術は成功したものの、ほかの頚椎間や腰にも損傷が判明したため、3年以内に再手術が必要であると医師から宣告された。2016年にはそれらの症状が悪化し、手や腕に麻痺・強度の痺れが現れたため翌2017年に頚椎人工椎間板置換の手術を受けた。このとき、主治医は「まるで引退を余儀なくされたラグビー選手のような強烈なダメージの受け方」と症状を伝えた。“YoshikiSurgery”. 2017年8月4日閲覧。 Acid Black Cherryで活動中だったYasu(Janne Da Arc)は長年歌唱しながらヘドバンをしていた。その激しいパフォーマンスが評価されていたが、2017年8月3日頚椎損傷や起因する身体各所への痛みなど、複合的な症状の併発により当面の間休止をする事を発表をした。yasuは「やっぱりヘドバンは良くない」という印象がまた更に強くなる事を懸念しヘドバンをしたからこうなったのではなくて「ヘドバンをした後のケアを怠った」等と公式サイトに直筆コメントを発表している[要出典]。
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