作曲・初演経緯とは? わかりやすく解説

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作曲・初演経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/09 08:13 UTC 版)

ゲロンティアスの夢」の記事における「作曲・初演経緯」の解説

1889年エルガー32歳の時にキャロライン・アリス・ロバーツ結婚した。彼女はエルガーヴァイオリン教え子で、エルガーより8歳4ヶ月年上だったが、愛情によって結ばれたウスターナイト神父結婚祝いエルガー贈ったのが、ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿長編詩『ゲロンティアスの夢』だった。カトリック教徒であったエルガーはこの詩に感銘を受け、「少なくとも8年間もの間に、この詩は私の心の中にあったが、著者思想を私自身音楽的な刺激の中へ徐々に同化ていった。」と説明している。自筆スコアには「1900年の夏、バーチウッドにて」記録されているが、その年43歳の誕生日迎えた4日後の6月6日にようやく完成見た初演1900年10月3日バーミンガム音楽祭において、ハンス・リヒター指揮によって行なわれた。当時聴衆ヘンデル風のオラトリオ期待していたが、エルガー新しアプローチ戸惑い隠せなかったという。しかし、バーナード・ショウを含む一部批評家たちは『ゲロンティアスの夢』を傑作認め、曲の神秘詩情効果的な合唱書法鮮やかな音楽的心象気高い精神性などが賞賛された。 また、1901年12月19日ユリウス・ブーツドイツ語訳によるヨーロッパ大陸初演が、ブーツ指揮デュッセルドルフにおいて行われたブーツ同年同地におけるニーダーライン音楽祭5月19日再演した当時既に音楽界では著名な存在だったリヒャルト・シュトラウスがこの公演出席した後、レセプション・パーティで「イギリス最初進歩的な作曲家マイスター・エルガーの成功と健康のために乾杯」と祝辞述べた。これによって、エルガーの名はドイツでも一躍有名になった。イギリスでも『ゲロンティアスの夢』は聴衆から愛好されるようになり、以後ヘンデルの『メサイア』、メンデルスゾーンの『エリヤ』と並んで3大オラトリオとして親しまれている。 日本初演は1975年9月19日東京厚生年金会館において、山口指揮フィルハーモニー合唱団日本フィルハーモニー交響楽団によって行われた

※この「作曲・初演経緯」の解説は、「ゲロンティアスの夢」の解説の一部です。
「作曲・初演経緯」を含む「ゲロンティアスの夢」の記事については、「ゲロンティアスの夢」の概要を参照ください。

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