企業による懸賞
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同一企業が一つの取組に対し、複数の懸賞をかけることができる。全く同じ懸賞幕・場内放送が複数回連続で流れることもある。 特に永谷園は傾向が顕著で、例えばCMキャラクターに起用していた高見盛精彦の取組に5種類の懸賞をかけ、場内放送も「味ひとすじお茶づけ海苔の永谷園、鮭茶づけの永谷園、梅干し茶づけの永谷園、たらこ茶づけの永谷園、わさび茶づけの永谷園」とお茶漬けふりかけの名前を連呼していた(懸賞幕も、それぞれのふりかけパックの図案をそのまま採用していた)。 同様に5回宣伝文句を連呼する懸賞として、日本ツアー中のイギリス歌手のポール・マッカートニーが2013年(平成25年)11月場所でアルバム『NEW』の宣伝のために臨時で提供した際、「ポール・マッカートニー『NEW』発売中!」という文言が5回続けて放送された。 この他にも森永製菓「森永賞」(後述)をはじめとして、清酒大関、毒掃丸、三光丸、イチジク浣腸、豊商事、クリナップ、高須クリニック、タマホーム、伯方の塩、フローラ(HB-101及びニオイノンノ)、大東建託等が懸賞を出している。 中日新聞社は7月場所(名古屋場所)を日本相撲協会と共催していることもあり、7月場所の期間中は毎日最低1本は懸賞を出している。同社が懸賞を出した取組は当日の中日新聞のスポーツ欄で「本日の好取組」として取り上げられる。 日本マクドナルドは、2009年(平成21年)3月場所から懸賞金の提供を始め、2010年(平成22年)からは1場所当たり100本を懸ける「大口スポンサー」だった。野球賭博問題で撤退企業が続出した2010年(平成22年)7月場所でも提供し続けてきたが、東日本大震災の影響で全体的なコスト見直しを迫られる中で、大相撲の懸賞が対象になり、以後、懸賞を取りやめている。 ポケモンは人気ゲームソフト『ポケットモンスターシリーズ』の発売から25周年を迎えたのを機に2021年(令和3年)11月場所(九州場所)から懸賞金の提供を開始。2022年(令和4年)1月場所(初場所)では1社単独では過去最高となる1場所当たり257本を懸けることを明らかにし、一気に「大口スポンサー」となった。
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