他の肩書等との組み合わせ方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:35 UTC 版)
軍人でナイトでもある人物について、正しい呼称は軍の階級を先に置き、次いで個人の称号を正確に述べてから氏名となる。実例は次のようになる。 Admiral of the Fleet Sir Bruce Fraser, GCB, KBE (1941年以降の形式) ブルース・フレーザー(1904年 - 1945年)は、イギリス海軍の海軍元帥、初代フレーザー・オブ・ノース・ケープ男爵、GCB、KBE Field Marshal Sir Thomas Blamey, GBE, KCB, CMG, DSO, ED (1941年以降の形式) トマス・ブレイミー(1884年 - 1951年)は、オーストラリア陸軍元帥、GBE, KCB, CMG, DSO, ED 教授など、学界における肩書がある場合も同様である。 Professor Sir Patrick Bateson, FRS パトリック・ベイトソンは、ケンブリッジ大学名誉教授、王立協会会員(フェロー) ただし、博士の学位保持者であることを示す「ドクター (Doctor)」は、サーと一緒には用いない。ナイトはドクターよりも上位の称号と見なされるため、ナイトを授けられたドクターは、称号においては単にナイトとして言及される。ただし、氏名の後に学位の種別などを示す文字を置くことはかまわない。 イギリスのナイトは、イギリス連邦諸国の国民以外にも、栄誉として授与されることがあるが、その場合、氏名の後にナイトの種別などを表す文字を置くことはできるが、称号としてのサーを用いることができない。イングランド国教会の聖職者がナイトを授与される場合にも、同様の習慣があり、次のように氏名の前にはサーを置かない。 The Reverend Dr John Polkinghorne, KBE, FRS ジョン・ポルキングホーン(1930年 - )は、理論物理学者、神学者、KBE、王立協会会員(フェロー) 他の宗派の聖職者については、これとは異なる扱いがなされることもある。 二重国籍のひとつとしてイギリスの君主を元首とするイギリス連邦諸国の国籍を持つ者の場合には、イギリス人同様にサーを用いることができる。標準とされる使用法は国によって異なるが、例えば、バハマとアメリカ合衆国の市民権を持っている俳優シドニー・ポワチエは、1974年にナイトを授与されており、しばしば「サー・シドニー・ポワチエ (Sir Sidney Poitier)」として言及されることがあり、特に大使としての職務に関連してそのように言及されることがあるが、本人がこの肩書を用いることはほとんどない。
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