他の命名規約との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 10:19 UTC 版)
「国際藻類・菌類・植物命名規約」の記事における「他の命名規約との関連」の解説
植物・原核生物・動物それぞれの命名規約は互いに独立しており、学名の規定に関する細部は規約ごとに異なる。これらを総括する規約は現在のところ存在しない。ただし、これらを統一して "Bio Code" や "bionomenclature" と呼ばれるものを制定しようという運動はあり、試案も作成されたことがある。そのための歩み寄りも各分野で少しずつ行われており、植物では門の名称への phylum の認可、(僅差で否決されたものの)種小名は人名由来であろうと必ず小文字からはじめる、などの提案がそれに当たる。しかしながら、その統一への道のりは果てしなく遠い。ただ、規約の規定機関については、植物には国際生物科学連合 (International Union of Biological Sciences, IUBS) への移管が視野におかれた条項の規定がすでになされている。 このような状況のため、同じ規約の下なら禁則とある同名(Homonymum)が、別の規約下で共存している例は稀でない。例えば Oenanthe 属は植物ではセリ科のセリ属、動物ではヒタキ科のサバクヒタキ属を指す。一応、現在では他の規約で既に発表された名前は命名を控えるべきと勧告されている。 植物命名規約と動物命名規約の規約上の差異の例については藻類・菌類・植物命名規約と動物命名規約のおもな相違点を参照。
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他の命名規約との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 21:17 UTC 版)
「国際動物命名規約」の記事における「他の命名規約との関連」の解説
動物・原核生物・植物それぞれの命名規約は互いに独立しており、学名の規定に関する細部は規約ごとに異なる。これらを総括する規約は現在のところ存在しない。ただし、これらを統一して「Bio Code」や「bionomenclature」と呼ばれるものを制定しようという運動はあり、試案も作成されたことがある。そのための歩み寄りも各分野で少しずつ行われている。しかしながら、その統一への道のりは果てしなく遠い。 ただ少なくとも、規約を総括する機関として国際生物科学連合 (International Union of Biological Sciences, IUBS) への移行は進められており、動物ではすでに規約の批准は国際生物科学連合が行っている。 そのような状況のため、同じ界の中でなら規約により禁則である同名関係が、植物と動物の間では成り立っていることもある。例えばPieris属は動物ではシロチョウ科のモンシロチョウ属、植物ではツツジ科のアセビ属を指す。一応、現在では他の界にある名前は命名を控えるように勧告されている。
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