仏教僧院(ゴンパ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 03:25 UTC 版)
ラダックには多数のチベット仏教僧院(ゴンパ)がある。有名なゴンパとしてはシェイ・ゴンパ(英語版)、ティクセ・ゴンパ(英語版)、ヘミス・ゴンパ(英語版)、アルチ・ゴンパ(英語版)、ストンデ・ゴンパ(英語版)、ラマユル・ゴンパ(英語版)などがある。 ダライ・ラマの属する宗派であるゲルク派のティクセ・ゴンパは巨大で、近年その発展がめざましいものがあるが、代々の王族が菩提寺としたカギュ派のヘミス・ゴンパが一番の信仰を集めている。毎年7月頃にここで行われるツェチュ祭は観光客にも有名である。 ゴンパでは極彩色の曼荼羅(タンカ)を数多く見ることが出来る。保存状態は概して良いとは言えないが、破壊を受けてはおらず、古い時代のマンダラも残存するなど手厚く信仰されている。これらの仏教美術は芸術的な価値もまた非常に高いものがある。近年、経年劣化による破損がひどいが、修復された壁画は描写がいいかげんで劣り、正確な保存、修復のための援助が期待される。また、ラダックにはゴンパの他チベットに比べてチョルテン(仏塔)が非常に多く、チベットとも宗教観の違いがある。 仏教の信仰の篤さはゴンパの数の多さからも良くわかる。インド政府は、伝統文化の保存を目指すため、ゴンパにおける少年への仏教教育を認めているが、同時に英語や科学、数学などの教育も施すために、ゴンパ内には学校が設けられ、僧籍以外の教員も教えている。
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