人工繁殖の成功とは? わかりやすく解説

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人工繁殖の成功

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:57 UTC 版)

トキ」の記事における「人工繁殖の成功」の解説

1998年平成10年)、中華人民共和国江沢民国家主席当時)が来日し第125代天皇当時、現明仁上皇)に中国トキのつがいを贈呈することを表明した。翌1999年1月11日天皇贈呈されトキ新潟県新穂村(現・佐渡市佐渡トキ保護センター飼育することが発表され同月30日オス個体「友友(ヨウヨウ)」とメス個体洋洋ヤンヤン)」が来日した日本に「贈呈」(譲渡)されたのはこの「友友」と「洋洋」が初めてで、現在でもこの2羽のみである。「友友」と「洋洋」のほかに3羽が日本送られているが、いずれも中国から「供与」(貸出)されているもので、その個体日本個体との間に生まれた子供は、半数奇数子または偶数子のいずれか供与時の覚書都度取り決め)を中国移送することになっている1999年平成11年5月21日には、「友友」と「洋洋」に間にオスヒナ誕生した環境庁は、同年6月1日全国小学生対象に名前を公募し7月2日1万1千通以上の応募結果踏まえ優優ユウユウ)」に決定した発表した。これが日本初人工繁殖であった2000年平成12年)、日本における人工繁殖の成功を受け「優優」のペアリング相手としてメス個体「美美(メイメイ)」を中国から供与された。 「友友」「洋洋」のつがいからは、同2000年に2羽(「新新(シンシン)」と「愛愛アイアイ)」)、2001年平成13年)に3羽のヒナ誕生している。2002年平成14年)からは「友友」と「洋洋」、「優優」と「美美」のつがいを中心に人工繁殖続けられこの年から翌2003年平成15年)にはさらにその子孫ペア人工繁殖が行われていたほか、2004年平成16年)には自然育雛にも成功している。以後、つがいが増えたこともあり、順調に人工飼育数は増加している。 なお、環境省2001年以降は、トキ個体数増加に伴い固有の名称による管理廃止している。 2004年平成16年時点日本におけるトキ繁殖系図 友友 オス(No.17) 洋洋 メス(No.16) 優優 オス(No.18) 美美 メスNo.19No.27 オス No.40 メス No.35 オス No.26 メス 新新 オス(No.20) No.23 メス番号は、2004年平成16年時点足環番号※友友、洋洋中華人民共和国より寄贈、美美は同国より供与※新新とNo.23は、翌2005年平成17年以降それぞれ別の個体ペアになっている飼育数増加に伴い鳥インフルエンザなどの感染症発生した場合一度にすべてが死亡することを避けるため、環境省によりトキの分散飼育計画され、これに対して新潟県長岡市島根県出雲市石川県受け入れ先として立候補それぞれトキ亜科近隣種を導入して飼育・繁殖訓練行った2007年12月に4羽(2つがい)が多摩動物公園移送され非公開の下で分散飼育が開始された。その後も、2010年1月いしかわ動物園で、2011年1月出雲市トキ分散飼育センターで、2011年10月長岡市トキ分散飼育センターで、それぞれ分散飼育が開始された。 2007年平成19年4月11日中華人民共和国温家宝首相当時)が来日し安倍晋三首相会談した際、中国側がさらに2羽のトキ供与することで合意し同日日本の環境省中国国家林業局当時)は覚書交わした同年11月中国から「華陽(ホワヤン)」と「溢水 (イーシュイ)」」が供与された。

※この「人工繁殖の成功」の解説は、「トキ」の解説の一部です。
「人工繁殖の成功」を含む「トキ」の記事については、「トキ」の概要を参照ください。

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