二つの大戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 08:56 UTC 版)
1914年に第一次世界大戦が勃発すると、100ヶ国を超える国の国民が外人部隊に志願し、とくに初期にはリソルジメントの英雄ガリバルディの孫が率いる「ガリバルディ旅団」がドイツ軍相手に奮戦した。記録によれば、1930年から1939年にかけて日本人も60名参加している。当時最も多かったのはイタリア人約6千人、ロシア人約5千人であった。この頃、ゲイリー・クーパー、マレーネ・ディートリヒ主演のアメリカ映画「モロッコ」が製作され、当時の外人部隊の姿を忠実に伝えていると賞賛された。 1939年に勃発した第二次世界大戦では、フランスは開戦後まもなくナチス・ドイツに降伏したため、フランス国内にいた外人部隊の多くはドイツ軍の指揮下に入り、縮小した。インドシナ植民地は日本軍の平和裡の仏印進駐を受け入れたが、フランス本国の政変(ヴィシー政府の崩壊)にともなう1945年3月の日本軍のクーデター(明号作戦)によって外人部隊も多くの犠牲を出し、中国の雲南省へ逃れた部隊もあった。
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