事業仕分けでの議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 23:02 UTC 版)
「京 (スーパーコンピュータ)」の記事における「事業仕分けでの議論」の解説
2009年11月13日には「事業仕分け」で、当プロジェクトは「予算計上見送りに近い縮減」(事実上の凍結)と判定されたが、この際の両者の主な主張は以下であった。 文部科学省側の配布資料高速・高精度シミュレーションによる科学技術の飛躍的進展(例:省エネ半導体の開発、ウイルス挙動解析で創薬) 国家に必要な最先端IT技術の獲得(例:超微細半導体プロセスなど) 気候変動問題解決への貢献(地球温暖化問題対策の立案に不可欠) 産業競争力強化(経済効果 3.4兆円、効果事例 8400億円、基本特許獲得 4300億円) 評価者(仕分け人)側の評価コメント10ペタスパコン開発が自己目的化している。大事なのはスパコンを生かして、どのような政策効果を出していくか。 ハード(ウェア)の戦いではなく、ソフト(ウェア)の戦いをするべき。 科学技術の必要性、重要性は理解できるが、世界一のみを目指す時代ではない。 ベクトル、スカラの選択も、総括が不十分。NEC(ベクトル型)の撤退理由も調査して見直しすべき。 スパコンの国家戦略を再構築すべき。現状はスパコンの巨艦巨砲主義に陥っていないか。日米共同なども模索すべき。 なお理化学研究所の平尾公彦副本部長(前東京大学副学長)は、「国民に夢を与える、あるいは世界一を取ることによって夢を与えることが、実は非常に大きなこのプロジェクトの一つの目的でもあります」と述べた。
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