予算不足による他国機関との連携の模索とは? わかりやすく解説

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予算不足による他国機関との連携の模索

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:50 UTC 版)

はやぶさ2」の記事における「予算不足による他国機関との連携の模索」の解説

JAXA2007年10月理事長記者会見で、予算不足のため国産ロケットでの打ち上げ断念し探査機のみを日本製作し打ち上げ他国協力仰いで海外で行うという考え示した。しかし、無償ロケット提供してくれる協力相手を見つけるのは簡単なことではなくプロジェクト存続は困難であると見られていた。この頃から、一般ファンから関連機関に対してはやぶさ後継機実現希望する投書多数寄せられるようになったJAXAには約80通、文部科学省宇宙開発委員会には約30通のメール届いた。この数は、宇宙開発関連投書としては異例多さだったという。 2008年1月には、イタリア宇宙機関 (ASI) 長官からJAXA理事長宛に共同計画進めたいという旨の書簡届いたことが明らかになった。探査機日本が、打ち上げ用のロケットイタリア提供する形での協議考えていたという。イタリアとの共同計画では、イタリア側が開発中ヴェガロケット無償提供する代わりにイタリア側の計測機器日本用意する探査機搭載されることとなっていた。もともと欧州とは「はやぶさMk2英語版)」(欧州名「マルコ・ポーロ英語版)」)で共同探査検討されていたことから、これと計画統合されはやぶさ2自体が「マルコ・ポーロ」となる可能性もあった。しかしながら、「マルコ・ポーロ」は2009年ESACosmic Vision における第2次審査採択されなかった。 その後ヴェガロケット調達が困難となり、打ち上げ時期2014年以降ずれ込む見通しとなったこのため予算次の5か年計画から捻出せねばならなくなりロケット予算他国に頼るという方向性再検討されることになった。ただし惑星探査予算圧迫されている状況変わりはなかった。2009年7月JAXA相模原一般公開においては500 kgクラスはやぶさ2加え300 kgクラス衝突機を同時に打ち上げる2機構成案示された。この案ではPLANET-C (500 kg) + IKAROS (300 kg) と同様のH-IIA打ち上げ能力想定されている。このような探査機自体小惑星衝突させて人工クレーター作る、あるいは軌道変える試みは、後になってESA/NASAによる別の探査計画AIDA英語版)で採用されている。2010年には後述のように衝突体を2 kg程度小型化した新し計画示されはやぶさ2では最終的にこちらが採用されるとなった2010年度においては自民党政権下の概算要求で「月面着陸探査向けた研究等」として15億円が要求されたものの、民主党へ政権交代後再度概算要求出し直し求められ5000万円減額された。尚、小惑星探査はJSPECに移管しているため、文部科学省概算要求では月探査の項目に含まれる。さらに事業仕分け第1弾衛星関連事業の1割縮減受けて3000万円にまで減額され、非常に苦しいものとなった

※この「予算不足による他国機関との連携の模索」の解説は、「はやぶさ2」の解説の一部です。
「予算不足による他国機関との連携の模索」を含む「はやぶさ2」の記事については、「はやぶさ2」の概要を参照ください。

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