予算制限を巡る対立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 04:38 UTC 版)
「2010年のF1世界選手権」の記事における「予算制限を巡る対立」の解説
2010年に新たに導入されるレギュレーションとしては、予算制限が大きなポイントとなっていた。2009年3月17日、国際自動車連盟 (FIA) はチームの年間予算を3,000万ユーロ(後に4,000万ユーロまで増額)に制限して技術的障壁を取り除くか、予算無制限で2009年のレギュレーションと同程度の制限を受けるかのどちらかをチーム側が選択できるようにするとした。 この2段階のレギュレーションに対して、チーム側の組織であるフォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション (FOTA) から反対意見が噴出した。特に予算制限の有無によって2種類のレギュレーションが存在することが非難され、さらに制度の見直し(金額の増額)などを訴えた。特にフェラーリは、規約が変更されない限り2010年のF1世界選手権には参戦しないと主張した。しかし、FIAは4月29日の世界モータースポーツ評議会の場で、4,000万ポンドの予算キャップを含めた2010年のF1レギュレーションを正式発表した。 FOTAに所属している全10チームのうち、ウィリアムズとフォース・インディアはFOTAとは別に2010年のエントリーを提出した。そのため、ウィリアムズとフォース・インディアはFOTAから一時除名処分を受けた。 6月19日に、ウィリアムズとフォース・インディアを除いた8チームは、新シリーズを立ちあげる予定であることを発表した。
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