乾漆不空羂索観音立像とは? わかりやすく解説

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乾漆不空羂索観音立像(法華堂安置)

主名称: 乾漆不空羂索観音立像(法華堂安置
指定番号 29
枝番 00
指定年月日 1952.03.29(昭和27.03.29)
国宝重文区分 国宝
部門種別 彫刻
ト書
員数 1躯
時代区分 奈良
年代
検索年代
解説文: 奈良時代作品
国宝のほかの用語一覧
工芸品:  黒漆螺鈿卓  黒韋威矢筈札胴丸  黒韋威胴丸
彫刻:  乾漆不空羂索観音立像  乾漆八部衆立像  乾漆十大弟子立像  乾漆千手観音坐像

乾漆不空羂索観音立像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 09:27 UTC 版)

東大寺の仏像」の記事における「乾漆不空羂索観音立像」の解説

詳細は「東大寺不空羂索観音立像」を参照 国宝奈良時代像高362.0センチ。本像は法華堂三月堂羂索堂)の本尊で、堂内須弥壇中央の八角二重の壇上に立つ。三眼八臂、すなわち、額に縦に第三の眼をもち、8本の腕をもつ像である。法華堂内の仏像のうち、本像を含む9体は脱活乾漆造である。脱活乾漆造とは、粘土製の原型の上麻布を漆で張り合わせて形成した張子状のもので概形作り、これに木屎漆(漆に木粉等を混ぜたペースト状のもの)を盛り上げて塑形したものである(原型粘土は後に搔き出す)。像名の「不空」は「空(むな)しからず」の意、「羂索」の原義古代インド捕縛用用いられた縄のことであり、不空羂索観音とは「衆生漏れなく救い取る観音」を含意する。光背四重光輪透彫宝相華文あしらい長短48本の光条放射状配置する頭上宝冠銀製で、翡翠琥珀瑠璃真珠水晶などの貴石2万数千個で荘厳し、冠の正面中央には銀製阿弥陀如来化仏(小像)を付けている。本像はその安定感のある像容、8本の腕が構成する空間表現巧みさなどが、美術史家によって高く評価されている。倉田文作は本像を「天平美術最高峰」「脱活乾漆技法完熟した頃の一典型」と評している。町田甲一は本像を「天平時代精神をよくあらわしている」としたうえで「天平盛期最高傑作」と位置付けている。

※この「乾漆不空羂索観音立像」の解説は、「東大寺の仏像」の解説の一部です。
「乾漆不空羂索観音立像」を含む「東大寺の仏像」の記事については、「東大寺の仏像」の概要を参照ください。

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