中立的意見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 14:26 UTC 版)
「2007年日本シリーズにおける完全試合目前の継投」の記事における「中立的意見」の解説
対戦相手である日本ハムのヒルマン監督は、「監督によって皆さん考えが違う。私なら投げさせたかもしれない。落合さんの采配なので(賛否の意見は)何もありません」と地元放送局のテレビ出演で語った。 落合と同じく両球団のOBであり、北海道日本ハムでは監督経験者の大島康徳は、自身のブログで、「大島は代えない」と結論しつつも、「歴史的瞬間に夢を託すか?勝つことだけに徹し、必勝リレーでいくのか?どちらを選択するかは、その監督の個性である。だから僕は、采配についてどうこう言うつもりはサラサラない」とコメントした。 星野仙一は自身が監督の立場であればと前置きした上で、「私なら代えない。落合は投手じゃないから気持ちがわからないのでは。勝つことで評価される監督だから。勇気のいる決断ではあるが」とする一方で「思い切った決断だった」(いずれも『NEWS ZERO』)と一定の理解を示し、その後自身のホームページでも、「判断については批判する意図はない。全てを承知した上での落合監督ならではの決断だったろうし、勝ち通すための覚悟であり、結果を見れば批判や非難は出来ない」との見解を示し、自分が選手・監督の場合の考えと、落合の行動に対する賛否は別との姿勢を取っていた。 前中日監督の山田久志は、「優勝にもつながったんだから高く評価していい」としつつも「日本シリーズ初の完全試合。新たな歴史が生まれる可能性を、断ち切ってもいいものか。野球はそれだけじゃないだろうともチラッと思う。自分が監督だったら、これは保証できるけど絶対に交代させることはない。いや、日本のプロ野球の歴史の中で、あの場面で交代を告げる監督はいないだろう」と語っている。 江川卓と掛布雅之の2人は共著「巨人-阪神論」でこの継投について触れており、掛布は「自分が監督であれば山井を代えない」としつつ、あの場面で抑えた岩瀬が評価されていないことに対し疑問を呈している。一方の江川も「継投はあり」としながら、投げていたのが投手陣の中心として活躍していた川上憲伸なら落合は代えなかっただろう、山井だったから変えたのではないかと評している。 大沢啓二は、サンデーモーニングで、落合の采配については肯定も否定もせず、この騒動の原因は不振に終わった日本ハム打線にあるとした別の見方をした(「喝」を入れた)。 野村克也元監督は在任中の著書『野村主義』で「『(この)山井交代』については私には理解ができないのだ」と、否定的な見解を示している。一方で、別の、ほぼ同時期の著書『あぁ、監督』で「(それが正しいかはどうかは別として)『決断力』にも富んでいる」という意見も述べている。
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