中東での流行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 13:23 UTC 版)
イギリス人4人・ドイツ人2人、フランス人2人が中東で感染した例がある。 家族内感染3人(ヒト-ヒト感染の疑い)と、状態良好で入院後2時間で死亡した11歳男児の事例がある。急速な病状の悪化だが、インフルエンザでは適切な投薬がない場合にこのような症例になることがある。 2013年5月14日現在、38人感染確認、20人死亡、死亡率53%。 2013年5月15日、WHOは、患者が入院したサウジアラビアの病院の2人(看護婦と医療関係者)への「ヒト-ヒト感染」が初めて確認されたと発表した。合計で関係者21人(死者9人)が医療機関関係者の感染者となる。また、ヒト-ヒト感染は、イギリスで父子感染例がある。この時点で感染者40人、死者20人、死亡率50%になった。これは公式発表ではないが、パンデミック・フェーズ3に相当する。また複数の国家にまたがるのでフェーズ4に相当する可能性があるが、どこの国も旅行制限を出していない。新型インフルエンザの時に、パンデミック・フェーズにより対策を区別したことがあったが、フェーズの定義と実際の被害がかけ離れたために、WHOのチャン事務局長は「穏やかなパンデミック(mild pandemic)」と呼んだ。 2013年5月中旬に直接サウジアラビアで現地調査をしたWHOのフクダ事務局長補は、複数の国でまとまった感染例(クラスター)がありヒト-ヒト感染の可能性が高まっていると述べた。 2013年5月21日、チュニジア政府は、66歳のチュニジア人がMERS-CoVで死亡し、2人の子どもの感染を発表した(父と姉妹一人が、1週間前まで5週間のあいだサウジアラビア(メッカなど)とカタールに旅行していたという)。これで感染者44人、死者22人になる。 2019年においてもサウジアラビアにおいて14人が感染し、そのうち5人が死亡した。 WHOによれば2019年11月までに診断確定患者は2494人、死者858人。
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