世界遺産委員会
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「百舌鳥・古市古墳群」の記事における「世界遺産委員会」の解説
2019年7月6日、アゼルバイジャンのバクーにて開催されていた第43回世界遺産委員会において、百舌鳥・古市古墳群の登録が決定した。大阪府下では初の、宮内庁によって治定されている陵(皇室関連施設)としても初の世界遺産登録となる。 委員会(審査日程2日目)は英語国名のアルファベット順に行われ、豪・中・印・インドネシアと進んだが、インドが推薦した「ラージャスターン州のジャイプル市街」が登録延期勧告であったものを登録とするために1時間も議論を要したため、日本の審査は現地時間12時40分過ぎから始まり(午前の部は13時までの予定)、まずユネスコ世界遺産センターとイコモスから遺産内容の概略と現地調査をうけての登録勧告に至った経緯が報告され、議長のAbulfaz Garayev(アゼルバイジャン文化大臣)が21の委員国の中からクウェート・チュニジア・ジンバブエ・オーストラリア・アゼルバイジャン・スペインにのみ評価を求めた後(他国の物件審査では全委員国に発言を求めている)、満場一致で登録が決定した。この間わずか20分足らずの議事進行であった。委員国の内、ジンバブエは「鬱蒼とした森林に覆われた墓は神秘的でスピリチュアルな価値がある」とし、スペインは「墓を大切に感じ自主的に守ってきた地域社会の存在が素晴らしい」と評した。登録決定をうけ臨席していた山田滝雄ユネスコ日本政府代表部大使と吉村洋文大阪府知事は議長からコメントを求められ、それぞれ「この資産を次世代へ引き継いでゆく」(山田)、「保存と観光の両立に尽力する」(吉村)と決意を語った。
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