世界選手権3連覇へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 16:46 UTC 版)
2013年には張継科、李暁霞とともに世界卓球殿堂入りを果たし、また2014年の世界選手権東京大会では1ゲームも失うことなく全勝し、中国の男子7連覇に貢献した。 2015年に行われた世界選手権男子シングルスでは、決勝で方博を4-2で破り、世界選手権シングルス初優勝を果たした。 2016年の世界選手権クアラルンプール大会男子団体で金メダルを獲得。リオデジャネイロオリンピックでは、ロンドンで逃した男子シングルスの中国代表に内定。準決勝で日本の水谷隼、決勝で中国の張継科との対決を制し、オリンピックのシングルスで初めて金メダルを獲得した。団体戦ではシングルス全試合で勝利し、団体で自身2度目の金メダルを獲得した。また、中国選手では4人目となる「大満貫」(オリンピック、世界選手権、ワールドカップの3つの世界大会全てを制覇すること)もこのとき達成した。 2017年の世界選手権デュッセルドルフ大会では、決勝で樊振東を破りシングルス2連覇を達成した。しかし、6月、長年中国代表の総監督を務めた劉国梁の退任決定を受け、抗議のため樊振東・許昕と共に成都市で行われたITTFワールドツアー中国オープンをボイコットした。これを受け、中国の国家体育総局は馬らを非難、国際卓球連盟も「卓球のイメージを損ねた」と述べた上で「あらゆる制裁を検討する」とし、同年10月に行われるワールドカップへの出場資格剥奪が懸念されていた。10月31日、国際卓球連盟はボイコットした馬ら3選手に対し2万ドルの罰金を科すことを発表した。ワールドカップでは、準決勝でティモ・ボルに敗れ、3位となった。 膝の故障により、2018年後半からはITTFワールドツアーや男子ワールドカップなどの国際大会を棄権する状態が続いていたが、2019年3月のワールドツアー・カタールオープンから国際大会に復帰し、同大会の男子シングルスで優勝。さらに同年の世界選手権ブダペスト大会では、優勝候補と目された選手が次々と敗退する波乱の中、決勝でスウェーデンのマティアス・ファルクを4-1で破り、世界卓球選手権男子シングルスにおいて、ビクトル・バルナ、荘則棟に次いで史上3人目となる3連覇を果たした。 2020年東京オリンピックでも前回リオに引き続きシングルス・団体双方の代表に選出され、男子シングルスでは決勝で樊振東を破り、88年のソウルオリンピックで卓球が種目として採用されてから初となる五輪連覇を達成。団体でも出場した全試合で勝利して中国チームは金メダルを獲得し、これにより馬龍は卓球では史上最多となる5つ目の金メダルを獲得した。
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