不連続変異とは? わかりやすく解説

不連続変異

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 09:53 UTC 版)

インフルエンザウイルス」の記事における「不連続変異」の解説

不連続変異(抗原不連続突然変異)は、抗原シフトとも呼ばれA型インフルエンザウイルスなど分節した遺伝子を持つウイルスのみに見られる突然変異機構である。異な亜型ウイルス1つ細胞同時に感染すると、細胞内合成されウイルス遺伝子タンパク質集合するときに混ざり合い結果として元のウイルスとは異なった組み合わせ遺伝子分節獲得した合いの子」のウイルス新たに生じる。例えば、H1N1H2N2同一細胞感染すると、不連続変異によって理論上H1N1, H2N2だけでなく、H1N2, H2N1という新型ウイルス生まれることになる。 HA, NA以外のウイルス遺伝子についても同様の組み換え起こり結果として生じ変異大きいため「ウイルスの大変異」とも呼ばれることがある。特に、ヒト型のウイルス他の動物ウイルスとの間で組み換え起きると、それまでヒトの間には存在しなかった新型のヒトインフルエンザウイルスが出現する考えられており、実際に1957年アジアかぜH2N2亜型)や1968年香港かぜH3N2亜型)の出現は、この大変異によってトリ由来ウイルスヒト型のウイルス組み換え起こしたことによることが、ウイルス遺伝子研究から明らかになっている。 それぞれのウイルスのレセプター違いから、トリ由来ウイルス直接ヒト感染、あるいは逆にヒト由来ウイルス直接トリ感染する機会は低いと考えられており、これまで起きた2度大変異がどうして起きたかについては、まだ完全に証明され訳ではない。ただし有力な仮説として、トリヒトウイルスの両方感受性があるブタ体内組み換え起きた結果トリ由来遺伝子ヒトブタ)に感染する新型ウイルス生んだではないか考えられている。

※この「不連続変異」の解説は、「インフルエンザウイルス」の解説の一部です。
「不連続変異」を含む「インフルエンザウイルス」の記事については、「インフルエンザウイルス」の概要を参照ください。

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