上位グループの売上高
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 00:34 UTC 版)
大型量販店同士の低価格販売競争が常態化しているため、利益を出すためには家電メーカーから少しでも安く仕入れるとともに、大量販売をコミットすることによるメーカーからのリベートの獲得が必要となる。メーカーに対する価格交渉力の強化と大量販売の実現のため、必然的に大規模化・グループ化が進むことになる。 業界トップのヤマダデンキは、店舗の大型化を進めるとともに業況の悪化した地域量販店を積極的に買収するなどして家電小売業界で初めて連結売上高1兆円、さらに2兆円を達成した。このような規模を背景に、メーカーに対して非常に強い価格交渉力を発揮している。他のグループもバーゲニング・パワーをつけるため買収や統合によって規模を拡大しなければ、激しい価格競争の業界で生き残ることは至難となっている。 業界首位となった企業でも、大型店舗の出店競争に出遅れた各社は、1976年まで首位だった第一家庭電器が倒産、1996年まで首位だったベスト電器がヤマダデンキの連結子会社に、2001年まで首位だったコジマがビックカメラの連結子会社になるなど、業界内での浮き沈みは激しい。 主要な家電量販店の連結決算によると、売上高順位は下記の通りである。なお、ヤマダデンキの本社、ビックカメラの創業地はともに群馬県高崎市であり、2001年まで業界首位だったコジマ(宇都宮市)とともに北関東勢の業界席捲として話題になっていたこともある。 会社名連結売上高備考ヤマダデンキ 1兆6,115億円(2020年3月期) 2002年から業界1位2005年3月期から連結売上高1兆円超2010年3月期と2011年3月期は連結売上高2兆円超2013年3月期からベスト電器を連結に算入 ビックカメラ 8,479億円(2020年8月期) 2006年8月期からソフマップを連結に算入2013年8月期からコジマを連結に算入主に大都市に出店しているが、「コジマ×ビックカメラ」屋号で郊外店も展開 エディオン 7,335億円(2020年3月期) 2002年にデオデオとエイデンが持株統合して発足2005年にミドリ電化を完全子会社化2006年に石丸電気に出資、2008年に完全子会社化2008年にサンキュー(100満ボルト)に出資、2011年に完全子会社化デオデオ(旧・第一産業)は1977年 - 1979年の業界首位 ケーズホールディングス 7,082億円(2020年3月期) 主に郊外に出店している ヨドバシカメラ 7,046億円(2020年3月期) 非上場。主に大都市の主要駅前に大規模店舗を出店し、1店舗あたりの売上高が大きい ノジマ 5,239億円(2020年3月期) 主に関東地方・東海地方・甲信地方を地盤に出店 上新電機 4,156億円(2020年3月期) 主に関西地方を地盤とする
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