三州家で提供されていた「ダムカレー」
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「ダムカレー」の記事における「三州家で提供されていた「ダムカレー」」の解説
2000年代初頭頃に、東京都墨田区にある飲食店三州家で、宮島咲により「ダムカレー」が開発される。三州家(明治22年創業)はダムマニアとして知られる宮島咲が経営する割烹料亭と和風レストランで、当初は自分用の賄い料理として制作していた。「ダムカレー」という名称はここから始まると思われる。 器は基礎地盤、ご飯は堤体、カレールーは貯水池、福神漬は放流された水や減勢工を表し、実物のダムを忠実に再現するようにしている。野菜などの副材は、現実のダムとは縮尺が大きく異なり、ダムとしての造形美を壊してしまうため、ダムカレーには使用しない。また、下流から眺めるダムが一番美しく見えるという理由から、堤体下流部には福神漬しか配置しない。 アースダム、アーチ式、重力式、ライスフィル等の種類があり、ダムの型式によりご飯の量が変わる。ダムカレーはダムであるべきだという考えから、アースダムカレーには犬走りを刻み、アーチ式ダムカレーはオーバーハングを持った放物線ドーム型アーチの形状に造りこむなど、実際のダムの形状に即した形態とした。カレーライスではなく、あくまでもダムとしてのライスがカレールーを堰き止めるものとして提供していたメニューで、料理として食べて楽しむものというよりも、箱庭のように見て楽しむ要素の方が大きいとしていた。 2007年にテレビや新聞などマスコミでダムカレーが取り上げられると問い合わせが多くなったため、一般客でも注文できる特別メニューとして提供を始める。2008年にはダムカレーカードを自作するなどし、ダムカレーの普及に大きく貢献。しかし、ダムにあまり興味のない人がダムカレーをカレーライスとしての感覚で注文をすることが多くなったため、2012年頃より販売を休止した。 2015年には、「ダムカレー施工教室」を実施している。
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