ヴェネツィア-教皇同盟とは? わかりやすく解説

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ヴェネツィア-教皇同盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 15:46 UTC 版)

カンブレー同盟戦争」の記事における「ヴェネツィア-教皇同盟」の解説

ヴェネツィアとの戦争勝利したユリウス2世だったが、フランス軍一方的な攻勢目の当たりにし、徐々にイタリアにおけるフランスの影響力が強くなり過ぎる事を懸念するようになった。更に問題だったのが、先の戦争活躍したフェラーラ公アルフォンソ・デステが教皇領における塩の専売権巡ってユリウス2世対立し、自らが征服したポレージネを維持するためにヴェネツィア軍へ攻撃続けていた事だった。ユリウス2世これを機にフランス同盟国であるフェラーラ公国攻撃し同国教皇領組み込むと共にフランス勢力を削ごうと考えた教皇スイス傭兵雇ってミラノフランス軍攻撃するよう命じと共にヴェネツィア対フランス同盟打診したフランス軍猛攻直面していたヴェネツィア即座にこの申し出受諾し、ここにヴェネツィア-教皇同盟が成立した1510年7月新たに成立したヴェネツィア-教皇同盟はフランスとその同盟国対す攻撃開始した最初の攻撃となったジェノヴァ解放失敗終わったものの、8月初旬にはルシオ・マラベッツォ率いヴェネツィア軍がヴィチェンツァ奪還成功し8月17日になるとウルビーノ公フランチェスコ・マリーア1世・デッラ・ローヴェレ率い同盟軍モデナ攻め落としたユリウス2世はアルフォンソ・デステを破門する宣言しフェラーラ対す侵攻開始した序盤優勢勝利への期待感から、教皇前線に近いボローニャにまで自ら出向いている。 しかしながら教皇派遣したスイス傭兵ルイ12世賄賂によってフランス軍との戦闘拒否したため、彼の軍隊何ら抵抗を受ける事もなくイタリア中部にまで南進する事ができた。8月初旬になるとシャルル2世・ダンボワーズ率いフランス軍ボローニャへの進軍始め18日には町から僅か数マイルの距離にまで迫っていた。ユリウス2世今やボローニャ市民教皇統治強く反発しており、フランス軍には喜んで門を開くだろうという事実を受け入れざるを得なくなった頼みの綱だったスイス傭兵の裏切りに遭い同盟国ヴェネツィア軍も市内には僅かな騎兵隊しか駐留していなかったため、教皇にできる事はダンボワーズを破門する脅す事だけだった。だが当のダンボワーズはローマ教皇その人への攻撃避けるべきだとするイングランド大使助言受け入れフェラーラに軍を撤退させている。 12月になると、新たに編成され教皇軍がコンコルディア征服しフランス支配下にあったミランドラへの包囲戦開始した。ダンボワーズは救援向かったものの、進軍途中で病にかかって死去し動揺したフランス軍短期間の内に撤退してしまった。教皇自らが指揮取っていたミランドラ1511年1月陥落したが、教皇軍が一旦カザレッキオへ兵を退いている間にダンボワーズの後任となったジャン・ジャコモ・トリヴルツィオは攻勢に出、コンコルディアカステルフランコ奪還している。一方ポー川での戦闘ヴェネツィア軍に大敗したアルフォンソ・デステは、教皇孤立させるため再度ボローニャへ軍を向けたユリウス2世フランス側挟撃恐れてラヴェンナ発ち、町の防衛にはアリドッジ枢機卿残したものの、アリドッジは不人気だった教皇よりも更に町の市民嫌われており、ボローニャ市民はトリヴルツィオ率いフランス軍1511年5月23日に町に到達する速やかに門を開いて降伏してしまった。ユリウス2世はこの敗北責任ウルビーノ公ローヴェレにあると非難し激昂しローヴェレはアリドッジを教皇近衛兵眼前処刑している。

※この「ヴェネツィア-教皇同盟」の解説は、「カンブレー同盟戦争」の解説の一部です。
「ヴェネツィア-教皇同盟」を含む「カンブレー同盟戦争」の記事については、「カンブレー同盟戦争」の概要を参照ください。

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