ワイオミング・インシデント(ワイオミング事件)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 03:00 UTC 版)
「電波ジャック」の記事における「ワイオミング・インシデント(ワイオミング事件)」の解説
「アメリカ・ワイオミング州で発生したテレビ放送の電波ジャック」とされる映像(ただし、後述のようにフェイク映像である可能性が高い)。冒頭はニュース番組の映像(カラー)で始まるが、突如砂嵐(ノイズ)が発生し、全編モノクロの怪映像が6分程度にわたって続く。内容はまず、「333-333-333 We Present A SPECIAL PRESENTATION(訳:333-333-333 特別なプレゼンテーションをお送りします)」という文字列が画面上半分と、上下反転の鏡文字として画面下半分に書かれた映像が不気味な効果音とともに数秒続き、映像が大きな文字による不可思議な主張に切り替わると、直後に男性の顔をモチーフにしたアニメーション映像が流れ、再び「333…」のローテーションが複数繰り返されるというものであった。前衛芸術的な表現方法を用いられた映像で、その映像を見た人々の大半が「気味の悪い映像」だと評価しており、インターネット上では「アメリカで起きた電波ジャック事件」として高い知名度を持つ。 しかし、その知名度に反して公開されている映像や上述したことの顛末以外の情報に乏しい(もし実際の電波ジャック事件だとしたら、5W1Hのうち何年何月何日何時何分ごろに行われたのかという肝心の「when」(いつ)が欠けている)。また、2004年ごろにインターネット上で動画が公開されてから初めて有名になったこと、電波ジャックにしては砂嵐のノイズが不自然(実在する電波ジャック事件の映像と比較すると分かりやすい)で、テレビ放送の映像にしては(インターネットで流れている映像の)画質が高すぎるなどの指摘も挙がっており、「映像は単なるフェイクであり、事件そのものも実在しなかった」という見解が一般的である。さらに2007年には、映像の作者と称する人物がWindowsムービーメーカーなどのソフトを用いて作ったフェイク映像であるとコメントしている。
※この「ワイオミング・インシデント(ワイオミング事件)」の解説は、「電波ジャック」の解説の一部です。
「ワイオミング・インシデント(ワイオミング事件)」を含む「電波ジャック」の記事については、「電波ジャック」の概要を参照ください。
- ワイオミング・インシデントのページへのリンク