モワ24系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:32 UTC 版)
2410系の内、2006年9月に2411Fの改造で登場した電気計測車。安全輸送に貢献するため、電車線の摩耗や高さやATSなどの検査を行う車両で、「はかるくん」の愛称が付与されている、総工費は約4億4000万円。電算記号はMF24。 車体は大幅に改造されており、前面は非貫通の3連窓となり前照灯が中央に寄せられた。側扉は乗務員扉と1か所を残して埋められている。塗装は白と黄色の塗り分けとなり、「はかるくん」のロゴが貼られている。 組成は大阪方からクワ25(旧ク2511) - モワ24(旧モ2411)で、クワ25が検測車、モワ24が牽引車となっている。牽引車のモワ24の性能は種車の2410系から変化はなく、110 km/hでの検測が可能である。検測車のクワ25形には、計測用パンタグラフと前方・架線監視用モニタ、各種計測機器、無停電電源装置、計測結果出力用のデスクトップパソコン、レーザープリンターなどが設置されている。編成両端には、運転台とビデオカメラが設置されている。 クワ25は台車の交換により標準軌線・狭軌線の全線での走行が可能であり、台車は標準軌ではKD-66Aを、狭軌ではKD-61CKを装着する。狭軌線の検測時はクワ25単独での自走が出来ないため、南大阪線では6200系の3両編成に、養老線では610系の2両編成に併結して検測している。なお、一般車との併結のため、クワ25の連結面側の連結器には電気連結器も併設されている。 南大阪線では当初は6219Fと6221Fが併結車として充当されていたが、6221Fが観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」に改造され、形式も16200系に変更されたため、2016年に6211Fが併結対応車に改造された。 改造当初は富吉検車区に配置されていたが、2013年9月に明星検車区へ所属変更された。2019年4月現在の配置は明星検車区である。 モワ24 クワ25 クワ25 車体側面 養老駅で定期列車に線路を譲る
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